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家づくりのプロの自宅公開!小さくてセンスのいい家 [おとなスタイル]

2017年01月27日(金) 18時20分配信

家を建てる、買う。
もちろん、土地も広さも限りがあります。
たとえ小さい家でも、日々、物件を観て、圧倒的な経験と情報を持つ家づくりのプロが自分の家をつくったら、果たしてどんなアイデアと工夫を駆使するのか? 「知識=センス」を体現した、プロたちの奥の手を公開!

ハウスメーカーの分譲地に佇む中山邸。
設計の参考は、素朴な琉球王朝ゆかりの住まいである「銘苅家(めかるけ)」。「ヒンプン」という魔除け効果のある壁もアクセントに。

隅から隅まで見わたせる、こぢんまり感が心地いい

茨城県の守谷市で工務店を営んでいる中山聡一郎さんが、この家を建てたのは今から7年前。設計は公私にわたり長年、信頼関係を築いている、建築家の伊礼智(いれいさとし)さんが手がけています。プロ同士がタッグを組んで形にしたのは、家族3人が過不足なく暮らせる小さな家です。

「家づくりで大切にしたかったのは、高さと床面積をギュッと抑え、敷地にゆとりを持たせることで生まれる、上品な“佇まい”でした」

と中山さん。
中山邸は中に入ると、天井の高低、光の陰影、空間の広狭など、コンパクトな外観からは想像できない、さまざまな変化に満ちています。たとえば、玄関脇の土間感覚のリビングは4m以上の吹き抜け天井で、窓は少なく光は抑えめ。
それとは対照的なのが、奥に続くLDK。北と南の大きな窓から光が燦々と降り注ぐリビングの天井は2m10cmと、かなり低めです。

「最初は伊礼さんが提案した天井の低さが不安でしたが、実際に生活をしてみると、何かに包まれているような感じが妙に落ち着くようになりました。このおこもり感は、2階の4畳半の寝室も同じ。寝るためだけの無駄のないサイズ感が、深く眠れる秘訣だと思っています」

低い天井の中で、土間のリビングだけ吹き抜けに。 このメリハリがツボ

中山さんご自慢の薪ストーブがある、4m以上の吹き抜け天井の土間風サブリビング。
ここは、スタッフとのミーティングなどに使うこともあるそう。

小さいからこそ目が行き届く快感

2階ホールの片隅にある中山さんの書斎スペース。長女が小さい頃は、このデスクを共用していたそう。障子を開けると、土間のリビングが一望できます。

4畳半の狭さを活かし、茶室風のおこもり感を

和室の寝室は、中山さんの希望でした。琉球畳とやわらかい障子越しの光が、心地よく、空気をきれいにする壁との組み合わせにより、質の高い眠りが得られるそうです。
『おとなスタイル』Vol.5 2016秋号より
(撮影/森泉匡)

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