女性誌ネットは、講談社の女性誌を集めたポータルサイトです。

ドラマ『銀と金』。主演の池松壮亮さんに直撃インタビュー！ オフの日の過ごし方、身体作りでやっていること、など聞いてみました！

「ギャンブルで金を失い、仕事もない、家族もいない、そんな何もない森田鉄雄という男が裏社会の帝王と出会い、這い上がっていく話です。原作はバブル期が舞台なんですけど、その空っぽで満たされてない感覚というのは、いつの時代にも通ずるというか。今は『かねかね』とは言わないものの、本当ならみんな金は欲しいし……」

1月7日にスタートしたドラマ『銀と金』。原作は、『カイジ』シリーズの作者として知られる福本伸行さんの大ヒット作。さらに主演を務めるのは、今一番気になる若手俳優といって過言ではない池松さん。そう聞けば「楽しみ」以外の何でもないのだが、当の池松さん自身は「正直、漫画原作ものって難しいんですよね、本当に……」と苦しそうな表情を見せていた。「見る人によって抱くイメージが違うし、どうしたって正解がない。だからこの作品もすごく悩んだんですけど、共演のリリー・フランキーさんと、それこそ『銀と金』の世界みたいに銀座でガッツリ話し合って、覚悟を決めました。とはいっても、僕は今まで自分が出演する作品は全部自分で決めてきたし、人からやれって言われては絶対やらないし、片意地はってやってきたんです。だから一本一本すごく悩むし、毎回“賭け”なんですけど……」

そう苦悩する池松さんだが、その姿はとてつもなく色っぽい。実際、池松さんといえばネット上でも「色気がだだ漏れ」という声が飛び交っている。そのことを本人はどう捉えているのだろうか。「わりとマジメに答えますと、世の中の言う色気だ何だっていうのは全く信じてなくて。それよりも一日誰かのために必死に働いている人々というのが、僕は一番色気があると思います。彼らが醸し出す“生き量”というか……。たとえば長年闘い続けてきたおじいちゃん監督なんて、とんでもなく色っぽいですよ。そういうことにしか色気って言葉は使いたくなくて。だから僕自身、『順調ですよね』とか言われるとムカつきます。僕は人一倍悩みがちな人間だし、ちょっと待ってよ、アンタたちよりはるかに負けてきたよ……と」

その池松さんが、悩み抜いて出演を決めた今作。そこでどのような姿を見せてくれるのか……、ぜひ放送をお見逃しなく。

Q.初めてのドラマ主演に対する気持ちは？

A.主演というより、連続ドラマに出ること自体が久しぶりで。こんなに大変だったかな、と思っている毎日です。

Q.オフの日は何をして過ごしているんですか？

A.何もしてないですね。俳優の仕事って一冊の台本を埋めていく作業なのでオフの日も人と会う気になれないんですよ。家では、お酒を飲んでることが多いかなぁ。でも休みのほうが、やることが多いんですよね。いろいろ考えたり……。

Q.2016年は９本の出演映画が公開とフル回転。一番印象に残っている出来事は？

A.『デスノート Light up the NEW world』の公開は大きかったですね。メインストリームの大きなバジェットの作品に出演してみて、新しい世界を知ったし、想像以上に疲弊もしました。だから20代はゆっくり過ごしたいですね。もう26歳ですから……。

Q.体づくりで何かやっていることはありますか？

A.何もやってないです。まだ体を鍛えたらダメだと思っていて。たとえばサラリーマンになりたての人が気疲れからストレス太りとかしてるじゃないですか。そういう姿のほうが色っぽいと思うんです。

池松壮亮
いけまつそうすけ●1990年7月9日生まれ。福岡県出身。『ラストサムライ』で映画デビュー。2014年に『MOZU』シリーズ（TBS、WOWOW）で冷酷な殺し屋役を好演し注目を集め、映画では各映画賞を受賞。2016年は『永い言い訳』、『だれかの木琴』など９本の出演映画が公開に。2017年の公開待機作に『夜空はいつでも最高密度の青色だ』がある。

何事もうまくいかずギャンブルに逃げていた森田鉄雄（池松壮亮）は、競馬場で裏社会を仕切る平井銀二（リリー・フランキー）と出会う。銀二を超えることを夢見て、命を懸けた究極のマネーゲームに挑むが……。福本伸行ファンの間で「最高傑作」と言われる作品が遂に映像化！2017年1月より毎週土曜深夜0:20～0:50テレビ東京系列にて放送。

（撮影：古矢優）