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映画ツウ推薦“美しさの基準”を考える3本 [おとなスタイル]
2017年01月22日(日) 10時33分配信
上映作品を選ぶ際の基準は、まず、美しい映画であること。また、社会的意義や“気づき”があることも大切な要素ですね。
今回紹介する3本は、共通して「美しいとは、どういうことなのだろう?」と深く考えさせられました。みんなが「美しい」と言っているのだから、これは美しいはずだ―というような感じ方では、周囲の反応次第で、常に価値観が揺らいでしまいます。
結局のところ、美しさを決める基準は自分自身の中にしかありません。映画を通して、まわりの情報に惑わされず、もっとプリミティブな感情で動くことが大事なんだと気づいてもらえたら嬉しいです。
今回紹介する3本は、共通して「美しいとは、どういうことなのだろう?」と深く考えさせられました。みんなが「美しい」と言っているのだから、これは美しいはずだ―というような感じ方では、周囲の反応次第で、常に価値観が揺らいでしまいます。
結局のところ、美しさを決める基準は自分自身の中にしかありません。映画を通して、まわりの情報に惑わされず、もっとプリミティブな感情で動くことが大事なんだと気づいてもらえたら嬉しいです。
『ブラインド・マッサージ』
中国の名匠、ロウ・イエ監督が、マッサージ院を舞台に描く鮮烈な人間模様。「視覚障害者の揺れ動く感情を表現した映像が美しい」
『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』
謎のストリート・アーティストとして知られるバンクシーの1ヵ月間を追ったドキュメンタリー。「アート業界の裏側を暴く、シニカルな視点も痛快です」
『ブルー』
エイズで亡くなった英国映画界の鬼才デレク・ジャーマン監督の遺作であり、映画の概念を打ち砕く問題作。「青一色の画面、彼自身の語りと美しい音楽。静かな感動に涙が流れます」
■Profile
石井雅之さん
いしいまさゆき
アップリンク渋谷の番組編成を担当する他、イベントの企画・制作も手がける。
石井雅之さん
いしいまさゆき
アップリンク渋谷の番組編成を担当する他、イベントの企画・制作も手がける。
アップリンク渋谷の魅力
落語会の開催など独自のイベントも多彩。年末年始の特集上映“見逃した映画特集”を楽しみにするファンも多い。
『おとなスタイル』Vol.5 2016秋号より
(撮影/森本洋輔)
『おとなスタイル』Vol.5 2016秋号より
(撮影/森本洋輔)