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わずか7坪の自宅兼雑貨屋!狭さを感じさせない間取りとは!? [おとなスタイル]

2017年12月31日(日) 14時00分配信

撮影/大河内禎

この平米数で一軒家と店舗!? 目を疑った人も多いのではないだろうか。
しかし、それを見事に実現させたのが、本や雑誌作りに携わりながら、週末のみオープンする北欧雑貨店「フィーカ」を営む塚本佳子さん。店舗スペース、ダイニングキッチン、くつろぎの寝室&リビングまで見せていただきました。


〈小さな暮らしDATA〉59平米
塚本佳子さん
45歳・編集者、ライター
1人暮らし・1LDK+ショップ
一戸建て・7坪
設計 オンデザインパートナーズ

7坪の敷地で叶えた、自宅兼雑貨屋の夢

撮影/大河内禎

7坪の敷地で叶えた、自宅兼雑貨屋の夢

家と店舗を「光」でつなぐ。
二つの立ち位置を自在に行き来

外装の色は「汚れが目立たない」との提案を、建築家から受け、シックなグレーを選択。縦に大きく開けた窓は、昼も夜もディスプレイ効果満点。
Fika
東京都豊島区長崎4-15-16

間取り図

自宅兼仕事場兼ショップの建坪は、わずか7坪だ。
しかし、建物に入ってみると、実にさまざまな工夫がなされていることがよくわかる。公道に面した南側約半分を2階まで吹き抜けにしたショップスペース。天井までの作り付け棚を挟んだ背面のプライベートスペースは、1階に水廻り、2階にダイニングキッチン。
3階に屋根裏部屋ふうの寝室&リビングと、デッドスペースなしの設計だ。
「狭くても、とにかく明るく開放感のある家にしたかった」というのが、自宅で過ごす時間の長い塚本さんの希望。それにもっとも寄与しているのが、ショップと自宅空間を区切る棚の“抜け感”。背板を設けないことで南側の外光を取り入れ、家のすみずみまで光を行き渡らせることに成功している。

撮影/大河内禎

キッチンの棚の向こうがショップスペース!
2階ダイニングキッチン側から吹き抜けを望む。来客があるとここへ通すことが多いため、カウンターの上には覆いをつけて、作業中の手元を隠せる作りに。

撮影/大河内禎

愛用中の北欧食器は、店舗のディスプレイを兼ねて棚へ。上段は鍋、下段はお茶のものを。

「週末、2階で原稿を書いていると、お客さんが入ってくるのが見える。『どうぞ』って声をかけて、降りて……。家を見に来る方もいて、即席オープンハウスになることもあるんです」

撮影/大河内禎

くつろぐ。休む。最小のスペースを効果的に。

撮影/大河内禎

3階。奥の屋根裏ふうスペースは、畳マットを敷いて寝室に(布団は高くなった床部分の下に)。チェア、ネストテーブルなどのリビング家具は、デンマークのアンティーク。ほかの小物も、やはり北欧産や古いものを。

夢を叶えて、また次の夢を。 一つの達成が、自分を外へ開く

家を持とうと思い立ったのは弱冠38歳、“おひとりさま”の決断だった。
「昔からショップオーナーという仕事に憧れていて、30代半ばに北欧雑貨に出会った。それで『40歳で家を持ち、45歳で趣味のショップをやる』という目標を立てましたが、具体的なことは何も決めていませんでした。でも、何事も形から入るほうで……」
土地探し、契約、建築家とのやりとり等々、もちろんすべてが初体験。「当初、『リビングは20畳』なんてとんでもないことを言っていました」と苦笑するが、目指したのは、とにかく「今の自分が住みたい家」。そのための勉強と奔走は、決して厭わなかった。
暮らし始めて5年。「居心地がよすぎて、外に出たくならないのが難点」というほど、満足感の高い仕上がりだが、3階建ての家は当然ながらアンバリアフリー。塚本さん自身も、「ここに一生、とは考えていません」という。
「“一生もの”て本当にあるの? って思うんですよね。ここは駅も近いし、建物も面白がってくれる人がいそうだから、いざとなれば売れるし貸せる。そういうことも当然、考えてます」
相変わらず自分の軸は定まらないけれど、でも、夢にも縛られない。今は、「50代を迎える前にもうひとつ、『頑張ったこと』を作りたい」と塚本さん。小さな城の完成という達成経験を糧に、早くも次の夢の種を温め始めている。
「2階のダイニングまで開放して、スウェーデン語やお菓子作りのワークショップをやってみたいとも思っているんです。外に出て行くことは得意じゃないから、ここに人を招いて、何か楽しい交流を生み出したいですね」
■Profile
塚本佳子さん
つかもとよしこ
ライター・編集者、ショップオーナー。1972年茨城県生まれ。家を建てた顛末を綴った著書『アラフォー女子ひとりでもできた! 小さくてかわいい家づくり』(新潮社)がある。
※家の延床面積の平米数、敷地面積の坪数は、小数点以下を切り捨てたものです。

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