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内山理名がヨガを通して感じた「本当にヘルシーな生活」 [FRaU]

2018年10月24日(水) 16時40分配信

Photo:Akina Okada 

映画『single mom 優しい家族。 a sweet family』で北海道のニセコに住むシングルマザー空愛美実(そらまなみ)を演じた内山理名さん。最近はヨガインストラクターとしても活躍しているが、役との向き合い方なども、ヨガを学んでから変わった部分があるという
私が考える “ヘルシーさ” って、 心と身体の巡りがいいこと

Photo:Akina Okada

私が考える “ヘルシーさ” って、 心と身体の巡りがいいこと

――デビューから20年が経ちます。女優として演じられる役の幅も広がり、年齢を重ねるごとに充実していっているのではないですか?

内山:そうですね。最近はヨガインストラクターとしても活動しているせいか、女優業以外で人と触れ合う機会がすごく増えました。月に1回はレギュラークラスを持っているので 30名くらいの方とはインストラクターとしてコミュニケーションを取る場所があります。

それも、言葉だけのコミュニケーションじゃなくて、身体を触ったりもする。レッスンを通して私は、それぞれのヨガのポーズとか身体付きの変化を見るだけじゃなく、メンタルの部分まで触れていきます。レッスンが終わった後に相談を受けることもあります。

そうやって、知らない人と文字通り “触れ合う” 機会をこれからも増やしていきたいですし、ヨガインストラクターとして活動することが、女優という仕事にも影響を与えてくれたんです。人を知れば知るほど、私の中に “人間の感情” や “キャラクター” に関する引き出しが増えていくというか……。

――そうなると、女優として、“こういう役がやってみたい” という欲が増えたり?

内山:「あの役をどうしてもやりたい」というのは全然ないです。表現の仕事は続けていたいですが、その前にまず、いろんなことを感じていたい。もしかしたら40代になって、また違う欲が出てくるかもしれないですけど、監督さんに自由に調理をしてもらいたい。無理難題を吹っかけられれば燃えますし、まだまだ、監督に動かされてみたいです。
――ヨガにのめりこんだきっかけは何だったのですか?

内山:雑誌の企画で、資格を取り始めたのが4年前。とにかくヨガのあらゆることを200時間学ぶというコースだったんですが、最初に「200時間、どんなことをするんですか?」と伺ったら、普通の人がイメージする身体を動かすヨガに留まらず、食だったり、呼吸法だったり、解剖学で身体のことを知ることだったり、アーユルヴェーダ、哲学……。

テーマは多岐に渡っていて、それが、私の興味のあることばかりだったんです。すごくのめり込んで、それ以外の時間もスクールに通うようになりました。そうやって、知識を入れるだけ入れたんです。最初は、インストラクターになるつもりはなかったのに、自分の中に溢れ出る思いがあって、「これは伝えなければ!」と一念発起して、ついには教える立場に(笑)。

――ヨガをやって、何が一番変わったんでしょう?

内山:ヨガってフィットネスのイメージがあると思うんですが、身体を動かしたから身体が変わったんじゃなく、ヨガを取り入れた生活をしていたから、身体が変わったんです。ヨガって哲学だから、日々の生活がすべてヨガの考え方に繋がってくる。

映画『single mom 優しい家族。 a sweet family』にも、「頑張りなさい」と言われて傷つくシーンがありましたけど、東京でヨガを教えていて思うのは、勝手に頑張っちゃう人がすごく多いってことですね。だから、私のクラスではよく、「頑張らないでくださいね」ってお声がけをします。

Photo:Akina Okada 

――頑張ることの何がいけないんでしょう?

内山:頑張るってことは、心にも身体にも不自然な力が入ってしまう。程度の差こそあれ、どこかで無理をしている状態なんです。たぶん、とくに都会で働く女性の場合、頑張る方が得意なんですよね。都会では、人との出会いも多いし、競争社会だし、いつもどこかで比べられている感覚がある。でも、人のことを気にしている暇があったら、自分の内面を整えた方がいいと思いませんか?

ヨガの考え方って、生活のすべてに繋がっているので、呼吸を意識したら、姿勢が整って、背筋を伸ばすと胃が定位置に落ち着くから、消化機能も改善されます。呼吸一つで、身体の中のすべてが活性化する。鼻呼吸にしたら、鼻にフィルターができるから、風邪をひきにくくなります。すべてがいい方へ循環していくんです。

そういうことを、一つ一つ伝えられたら。健康って、健康食品を食べることだけじゃないし、ジムに通うことだけじゃない。ちょっとした心がけで、変わっていくもの。私の中での “ヘルシー” ってそういう括りなんですね。ヘルシーなご飯を食べても、プリプリ怒っていたら、それはヘルシーな生活じゃない(笑)。
――なるほど。内山さんが年齢を重ねてどんどんヘルシーに、エレガントになっている理由が、少しわかった気がします。ところで、最後に少し旅事情もお伺いさせてください。ヨガと言えば、もうインドは行きましたか?

内山:番組で行かせていただきましたが、私個人のヨガの学びとしてはまだです。

――アーユルヴェーダの旅が流行ってますね。

内山:とくに30代の女性は多いですね。私も行きたいとは思っているんですが。

――内山さん、旅はお好きなんですか?

内山:大好きです。犬がいるので、しょっちゅうは行けないんですが。犬を飼っていなかった頃は、しょっちゅう一人旅に出ていました。

――一人旅とは意外です。どちらに?

内山:アメリカが多いですね。とくに西海岸は、ヨガができるスポットも多いし、ヘルシーフードの最前線でもあるから。オーガニックのファストフードなんかもあったりして、私としてはすごくウキウキしちゃう場所です(笑)。

でも、そういう環境が整っているだけじゃなくて、そこにいる人たちも気持ちがいいんです。ヨガマットを持ち歩いてプラプラして、好きな場所で好きに身体を動かす。“自分は自分” って人たちが多いので。

私、レッスンのときもよく言うんです。「周りの人は気にせず自分の心と身体に意識を向けましょうね」って。普段の生活でも、人と比べたりするよりもヨガを生活に取り入れもっと自分を感じてほしい。そうしたらいずれ、FRaUが提案する “旅するように暮らす” 生活ができるようになると思います。

 

PROFILE

内山理名 Rina Uchiyama
1981年11月7日、神奈川県生まれ。1998年の単発ドラマ「美少女H」(CX)の主演で女優デビュー。翌1999年、野島伸司脚本「美しい人」(TBS) などの出演を経て、2003年『卒業』で映画初主演を果たす。2005年「大奥〜華の乱〜」にて連続ドラマ初主演を務め、2008年の蜷川幸雄演出『リア王』では舞台にも進出。以降、幅広い女優活動で培われた確かな演技力で数々の話題作に出演。 2017年には、『マチ工場のオンナ』でNHKの連ドラに初主演を果たし、現在、NHK BSプレミアム「雲霧仁左衛門4」に出演中。紀行番組のナビゲーターやドキュメンタリーのナレーションを務めるなど活躍の場を広げている。全米アライアンスRYT500を取得し、ヨガインストラクターとしても活動している。

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