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【対人関係Q&A】イライラを我慢できず周りに迷惑をかけることも。怒りをコントロールするには? [mi-mollet]

2018年10月08日(月) 20時32分配信

arcoさんからの質問



Q. イライラを我慢できず周囲に迷惑をかけてしまうことも。
怒りの感情をコントロールするには?



33歳、既婚、子ありです。最近、様々な場面で自分の怒りの感情をコントロールできず困っています。とくに仕事では、「この人は仕事ができないんだよな」という人から予想外のことを頼まれてしまったりすると、苛立ちを我慢しきれなくなってしまいます。それを後輩にも伝播させてしまったため、業務自体が混乱してあちこちに迷惑をかけ、結局こちらが謝る羽目に。おそらく最初の時点でもっと冷静に対処できれば良かったのですが。アンガーマネジメントって一体どうやったら良いのでしょう!? 田村さんのおっしゃる「6秒待つ」とか、どうしてもできずに言い争ってしまいます。(33歳)

特別ゲスト 田村耕太郎さんの回答



A. 怒っている時間を、
「自分が本当にやりたいこと」を探す時間に
当てられてください! 



arcoさんは現在33歳とのこと。エネルギーがいっぱいの年齢ですよね。僕もarcoさんの年齢の頃は、理不尽なことがあるとまともに怒っては戦っていました。ですが今は体力が落ちてきたせいか、できるだけ戦わずに怒りを沈静化させる方法をとるようになってきました。

しかし人間、怒れなくなったらそれはそれで問題だと思うのです。怒れなくなるということは、我慢をするようになるということでもあります。我慢していると、その問題が余計気になってストレスを貯めてしまい、メンタル的にまいってしまう危険がありますから。

そこで僕がやっているのが、無理に怒りを鎮めようとするのではなく、自分の好きなことや楽しいことに意識を向かせる、という方法です。アンガーマネージメントのためだけでなく、「本当に自分のやりたいこと」というのは、いつかは見つけなければならないと僕は思っています。なぜならこれからは100年生きることも当たり前になる時代。自分の好きなものを見つけて、自分で自分を楽しませていくということができなければ、老後がとても辛いものになってしまうと思うのですよ。

とは言いましても、そう簡単に「本当にやりたいこと」なんて見つかりませんよね。とくに日本は、子供時代は受験勉強ばかりして、自分と向き合う時間を持つことがほとんどありません。大人になっても、会社に入ったら自分のことは後回しにいて会社のために猛烈に働きますし、専業主婦になられた方も、家族のために働くばかりで自分のことを顧みる時間がほとんどないのが実情ではないでしょうか。かくいう僕も、国会議員を辞めて初めて暇な時間というものができ、そこで初めて自分としっかり向き合ったことで、ようやく“日本と世界の情報戦略支援”という、本当にやりたかったことが見えてきたのです。

「本当にやりたいこと」は、普通に生活していて自然と見えてくるものではまずありません。だからこそ、意識して自分と向き合う時間を持って探す必要があります。自分が好きなものは何か? 自分はどんな人生を望んでいるのか? 周囲に怒っている時間を、ぜひそういった自分と向き合う時間に当てられてほしいと思います。「本当にやりたいこと」は、早く見つかれば見つかるほど、後の人生が豊かなものになります。arcoさんはまだ33歳。転職もできる年齢ですし、あるいは「やりたいこと」のための勉強を始めるのにも全く遅くない年齢です。僕も47歳で国会議員の地位を失ったときは、それまで順調に歩んできたレールから外れ呆然としたものです。が、今ではあのときレールから離れることができて本当に良かったと思っています。本音を言いますと、もっと若く、arcoさんくらいの年齢で向き合えたらもっと良かったとは思うのですが……。むしろarcoさんは今がチャンス。ぜひご自身の本当にやりたいことを見つけられてください。そうすれば結果的に、周囲にもあまり腹が立たなくなってくるのではないでしょうか。

PROFILE

田村耕太郎(たむらこうたろう)国立シンガポール大学リー・クワンユー公共政策大学院兼任教授。ミルケン研究所シニアフェロー、インフォテリア(東証上場)取締役、データラマ社日本法人会長。日本にも二校ある世界最大のグローバル・インディアン・インターナショナル・スクール顧問他、日、米、シンガポール、インド、香港等の企業アドバイザーを務める。データ分析系を中心にシリコンバレーでエンジェル投資、中国・インドのユニコーンベンチャーにも投資。元参議院議員。イェール大学大学院卒業。日本人政治家で初めてハーバードビジネススクールのケース(事例)の主人公となる。著書に『君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか?』(マガジンハウス)、『野蛮人の読書術』(飛鳥新社)、『頭に来てもアホとは戦うな!』(朝日新聞出版社)など多数。

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