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【旅好きが選ぶ名著】鈴木美波さんセレクトの“眺めのいい本” [FRaU]

2018年09月15日(土) 10時40分配信

旅好きセレクターによる、旅へと誘う本をご紹介! 今回は、「SHIBUYA PUBLISHING &BOOKSELLERS」の鈴木美波さんに選書してもらいました。
本を読むことは旅の準備の第一歩

忘れられた日本人 宮本常一 著/岩波文庫(1984年) 日本各地をくまなく歩き、民間伝承を調査した著者。文化を築き支えてきた伝承者がどのような環境に生きてきたかを、伝承者自身が語るライフヒストリー。

本を読むことは旅の準備の第一歩

本屋の仕事に就いてから、はじめて自分で企画したトークショーは旅にまつわるものでした。テーマは「世界に地図がなかったら」。道しるべとなる「地図」を持たずに見知らぬ地を歩いてみたら、どのような体験が待っているのか? ということを、旅する写真家の方にお話しいただきました。

旅をテーマにしたトークショーを企画するきっかけを作ってくれたのは、民俗学者の宮本常一さん。日本中を旅しながら、その土地で暮らす人々とたわいもない会話をするのが宮本流。

会話から拾うことができる文化の片鱗は、先祖代々ことばだけで伝わってきたことも多く、教科書には載っていない知恵と工夫を凝らした日本人の暮らしが浮かび上がってきます。自分で行き先を決め、自分だけを頼りに歩くという旅で得られる経験は何にも代えがたいということを知りました。

ROADSIDE JAPAN 珍日本紀行 都築響一 著/ちくま文庫(1996年) 知っているつもりで、実はなにも知らないミステリアスな国、日本。不思議に刺激的で楽しい隠れ名所の数々を紹介する写真と文章が凝縮された旅ガイド。

宮本さんのように、自分の目を頼りに旅をする人の本は面白いものです。編集者の都築響一さんが拾い集める、ロードサイドで見つけた意味不明な珍百景。

いつどんなタイミングで旅に行くことになったとしても、自分の見る目を鍛えておけば、きっと旅先で思わぬものに出会うことができる。そういう意味では、日々の読書や生活そのものが、旅のための準備みたいなものなのかもしれません。

PROFILE

鈴木美波 Minami Suzuki
合同会社 SHIBUYA PUBLISHING & BOOK SELLERS SPBS事業部マネージャー。書籍や雑貨のセレクト、イベントの企画立案を行う。

●情報は、2018年6月現在のものです。
Photo:Toru Oshima

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