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【人間関係Q&A】人の動向が気になり、些細な事で落ち込んでしまう [mi-mollet]

2018年07月27日(金) 14時00分配信

小林さんからの質問



Q. 人の動向を気にすまいと思っても今の時代、いろいろなところから 情報が入ってきて落ち込みます。




夫の仕事で関東へ越してきて10年になる47才です(子供なし、無職)。自分の精神年齢が低いのか、他人の動向が気になります。SNSで自分が誘われなかったランチ会などを知ると、年甲斐もなく仲間外れにされたと感じて落ち込みます。見ないようにしようと思っても、今の時代は色々なところから情報が入ってきますし、それも難しいです。心を許せる友人ができないのも原因の一つかな、と自分では思っています。自分が認められていないようで、自信が持てないのです。他人は他人、自分は自分、ときちんと割りきって、他人の動向を気にしないようにするにはどのように考えを変えていけばいいのでしょうか。

特別ゲスト 金子稚子さんの回答





A. 自分の心がふと動くことを大事にしてみてください。 たとえば「今はこの色が気分」とか……。




人の動向が気になるのは私も同じです。そんなに簡単に、人は人、自分は自分、などと割り切れないものですよね。

ただ私は、大きな意味での自分の役目というものに気がついているところがあります。私は否応なく、夫との死別という人生の切り替え地点を通ってしまいました。そこから、“自分の役目”というものを自覚するようになったのです。ですから、もちろん相変わらず他人の動向は気になりますけど、それ以上に自分のやるべきことに集中できるようになりました。

小林さんも、そういった、広い意味での自分の役目というものに気づけると良いですよね。ご相談内容からの推測ですが、小林さんは専業主婦なのかなと思われますので、たとえば妻としての役目を深堀りされても良いのではないでしょうか? 妻の役目というと、つい“家事”を想像してしまうものですが、実は家事とはアウトソーシングができるものです。もちろんお金の問題はありますが、そこは置いて考えると、食事は外で食べることや買うことができますし、洗濯もクリーニングに出すことができます。そういったことよりも、もっと夫婦の関係において、小林さんにしかできないことというのがあると思うのです。たとえば夫が落ち込んでいたら話を聞いてあげるとか、夫の体調を完璧に把握して健康管理に務めるとか。そのためには、夫婦の関係を見つめ直すという作業が必要ですが……。ちなみに私の夫は生前、1日1回は私と一緒に食事をとらないとダメ、という人でした。基本的には私の作った食事しか食べないのですが、それは決してご馳走を食べたいというわけではなく、ご飯と納豆とお味噌汁だけでもかまわないのです。私が作れないときは、外で食べたのでもいいし、食事が無理ならどこかでお茶をするだけでもいい、と言うのです。面白いですよね。きっと、食事の味ではなく私と食べる時間というのが夫にとって必要だったんだろうな、と今になってもふと思います。ですから一度、ご主人との関係性をしっかり見つめ直し、「妻である自分にしかできないことは何だろう?」ととことん考えてみてはどうかなと思います。

それからもう一つ、私が人の動向に心が振り回されてしまわないようやっているのが、“自分の心が動くことを大事にする”ということです。昨今はつい、効率とか損得とか、そういったことがばかり考えて行動してしまいがちですが、ただ単に「心が動いたから」という理由で行動してみるのも大事だと思うのです。たとえば、ふと神社仏閣に興味が沸いてきたので巡ってみるとか。とくに“色”は、もっとも気軽に今の気分を取り入れやすいものなので、オススメです。だから私は、今ピンときた色をネイルに取り入れるようにしてみています。

人のことではなく、自分の心に素直に動いてみることって、意外と難しいものです。小林さんもぜひ、ピンときた色を選ぶ、ということから始められてはいかがでしょう。意外と、「今の気分の色って何だろう??」と選べないものですよ。でもそうやって、小さいことでもいいので「自分と向き合う」ということを積み重ねていけば、気づいたときは、以前より人の動向が気にならなくなっているのではないかと思います!



いかがですか?
金子稚子さんの回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE

金子稚子(かねこわかこ)1967年生まれ。終活ジャーナリスト。終活ナビゲーター。一般社団法人日本医療コーディネーター協会顧問。雑誌、書籍の編集者、広告制作ディレクターの経験を生かし、死の前後に関わるあらゆる情報提供やサポートをおこなう「ライフ・ターミナル・ネットワーク」という活動を創設、代表を務めている。また、医療関係や宗教関係、葬儀関係、生命保険などの各種団体・企業や一般向けにも研修や講演活動もおこなっている。2012年に他界した流通ジャーナリストの金子哲雄氏の妻であり、著書に『金子哲雄の妻の生き方~夫を看取った500日』(小学館文庫)『死後のプロデュース』(PHP新書)『アクティブ・エンディング 大人の「終活」新作法』(河出書房新社)など。編集・執筆協力に『大人のおしゃれ手帖特別編集 親の看取り』(宝島社)がある。

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