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流行のシンプルリノベ「真っ白な壁が人気の理由とは?」 [FRaU]

2017年09月25日(月) 20時00分配信

いま、白壁×無垢材フローリングなどのシンプルなリノベーションが人気を得ているという。自分用に買って住まない時期に人に貸すといった場合でも、シンプルなリノベーションのほうが借り手がつきやすいということが人気の理由のひとつ。

そして、「白壁」が人気を集める一番のポイントは、インテリアの選び方次第でいかようにもアレンジが効くというところ。そんな白壁リノベの魅力を活かして、自分好みの内装を叶えた甲斐邸と久保田邸をご紹介。
絵とのコントラストで映える白

Photo:Hisashi Ogawa 

絵とのコントラストで映える白

『白壁に好きな絵を飾ることで空間が完成』
施主の甲斐さん夫妻と設計・施工を行ったTRUNK ARCHITECT OFFICEの武生優輝さんは、武生さんがTRANSIT GENERAL OFFICEに勤めていたときの同僚。好みを知り尽くした関係だからこそ、「通常オフィスでしか使わないような素材を使ったり」というように、常識にとらわれず自分たちがかっこいいと思えるかどうかを基準に、シンプルでありながら唯一無二の好みの空間を作り上げていった。

そこにはたくさんのアイディアが生きていて、友人にもらった扉から作った棚や、ホームセンターのベニヤ板やIKEAの洗面台など、価格を抑えつつさまざまなものがミックスされた部屋になっている。

「まずは2年前にリノベーションをしたんですけど、そのときは天井はもとの白いまま残していたんですね。けれどそれをなんか変えたいなって考えていて、今回リノベーションしました。天井が変わったら、今までダイニングテーブルのところの白壁には何もなかったんですが、ここに絵を飾って初めて空間が完成しました。カラーに統一感が出て全体が締まった気がします」と甲斐夫人。

担当した武生さんも、「居住空間はできるだけシンプルかつ安価に仕上げながら、インテリアデザインをこだわりぬくことで、ライフスタイルが作られていく」と語っている。

甲斐邸
家族構成:2人(夫、妻)
平米数・間取り:58㎡/2LDK
施工会社:TRUNK ARCHITECT OFFICE
築年数:24年(購入時)
好きな家具のための白

場所を移動し、吊り戸をとってステンレスのシンプルなオープンキッチンに。 Photo:Keisuke Fukamizu 

好きな家具のための白

よく遊びに行く親しい先輩や友人の住む家の隣のマンションに空きが出て、なかば勢いで購入。家を買う気などそもそもまったくなかったため、リノベーションの知識ゼロからのスタート。

「とにかく白い空間にしたかった、というのがまず一つ。あとは、和室をなくしてキッチンから一続きの広い部屋にしたいと思いました」

どうしてもなくしたかったという和室がこんなにシンプルで広い空間に。 Photo:Keisuke Fukamizu 

予算が非常に限られていたので、洗面やお風呂などの水回りはまったくいじらず、そのぶんLDKを重点的にリノベーション。予想外の出費もあり、床を無垢材のフローリングにするのは一番最初に諦めた。

「けれど天井まで真っ白くし、ダウンライトをつけたいという希望もかないましたし、床も結局これでよかったと思っています」

ダイニングテーブルはオランダの家具デザイナー、リチャード・ハッテンのもの。 Photo:Keisuke Fukamizu 

好みの白い空間で、椅子やランプを買い足していった。

「ジャスパー・モリソンが好きで、考えてみればジャスパーの椅子を中心に部屋ができあがっていったような気がします。こんなにたくさん椅子があるのに、だらっと座れる椅子はひとつしかない(笑)。ソファも買いたいと思っているけれど、そのうち出会えたらでいいかなと思っています」

久保田邸
家族構成:2人(夫、妻)
平米数・間取り:70㎡/2LDK
施工会社:大重暁
築年数:30年(購入時)
白壁の話いろいろ

三菱ルームエアコン霧ヶ峰 FZシリーズ

白壁の話いろいろ

1. エアコン問題
取材中何度も話題に上がったのが、シンプルな空間にエアコンが目立ちすぎて気になるという問題。そんな中、きっちり四角いフォルムと白壁になじむプレーンなデザインで人気だったのがこちら。2018年モデルは11月1日発売開始予定。

ポータブル超短焦点プロジェクターLSPX-P1  写真提供:ソニー株式会社

2. プロジェクターで映画を観る
せっかくの白壁、プロジェクターを使って大画面で映画を観たい。天井から吊るす、遠くに大きなプロジェクターをセットなどはちょっとした面倒と感じられるが、壁ベタ付きの至近距離からでも映すことができ、ポータブルなソニーの超短焦点型プロジェクターは欲しいとの声多数。最大80インチまで可能。
3. 塗装かクロスか
「多くのお客様が、まずは塗装を希望されます。ですが塗装は、もともとあったクロスをはがしてその上に直接塗ることができないため、一度全体に下地を貼ることになり、その1工程が増える分、費用もかさみます」(Butter inc. 田中一央さん)

「予算が限られている場合、塗装風のクロスに落ち着かれることが多いです。クロスも今はいいのが出ています。厳密に言うと、光沢感とかいろいろ、塗装とはもちろん違います。ただ、塗装でなければならないことの一つは、出せない色幅と質感があることなので、白壁であれば、クロスでもそんなに差はなく近い雰囲気が出せます」(phyle 神田慶太さん)
●情報は、FRaU2016年10月号発売時点のものです。

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