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ジェーン・スーより結婚を焦る20代女子へ。「結婚したい!の裏側にある本音は何?」[with]

2017年06月11日(日) 18時00分配信

作詞家でコラムニストのジェーン・スーさんは、自他ともに認める「未婚のプロ」。20代女性の結婚を急ぐ心理、「結婚したい」という言葉の裏にある本音を分析します!

ジェーン・スーさん

「今すぐ結婚したい!」のはなぜ?と考えることこそが、近道
彼が好きだから結婚したいのか、結婚がしたいだけなのか

イラスト/黒猫まな子

彼が好きだから結婚したいのか、結婚がしたいだけなのか

20代後半になり、30歳も目前ともなると、「とにかく結婚しなきゃ!」と誰もが焦ってしまうもの。その女心を、作詞家でコラムニストのジェーン・スーさんはこう説明する。
「20代半ばを過ぎると、すでに何度も友だちの結婚式に出たという人も多い はず。また自分の両親も20代で結婚したという家庭で育つと、同じようなタイミングで結婚したいと思うもの。そして、周りの人ができることは、自分もできなければと思ってしまう。たとえば子どものとき、自分だけ逆上がりができないと、相当な焦燥感を覚えたはずですよね。結婚を焦るのは、それと似たような心境だと思います」
今までは勉強もダイエットも、がんばれば成果が出た。でも結婚は、がんばればできる、という ものでもない。なぜ自分だけ結果が出ないのだろうと自己嫌悪に陥ることも。
「結婚で今の生活をガラッと好転させられるとか、バージョンアップできるという発想を持っているとしたら、それが結婚できない理由かも。実際、そんなに都合のいい相手はいません。私も 20代後半の頃は、まったく同じ考え方でした。社会を取り巻く経済状況はますます冷え込んでいるため、結婚で『楽になれる』可能性はさらに少なくなっていると思います。『専業主婦とまではいかなくても、独身のときより仕事をセーブしたい』と思っているとしたら、そんなに甘くないぞ、と」
そもそも、「何のために、今すぐ結婚したいのか」を一度立ち止まって考えてみるべき、とジェーンさん。
「つきあっている彼が好きだから結婚したいのか、ただ結婚したいだけなのか。判断のポイントは、彼と大きなケンカをしたり、思い描いていたのとは違う彼の素顔が見えたりしたときにあると私は思います。『どうやって問題を解決し、彼との関係を継続していくか』を考えるなら、彼を本気で好きなのかも。逆に、『この人とやっていって、 この先大丈夫かな』というほうに意識が傾くなら、結婚がしたいだけという可能性あり。その場合、〝自分的に〞まだ適齢期じゃないのかもしれません」

2017年は、なりたい 自分を見つける年に!

今、若くして結婚している女性の多くは、「『とにかく子どもを産みたい』というはっきりした目的を持つグループを除けば、単に『彼が好きだから』 という人たち」とジェーンさん。
「それは、裏を返せば『欲のない人』。 彼女たちは結婚に際して、条件とかリスクをあまり問題にしません。苦労しても二人でがんばって世間を渡っていくし、笑顔で乗り越えていく。誰と結婚したとしても、そこがスタート。相手との信頼関係は、長くきちんと向き合って作り上げるものだと、彼女たちは自然に分かっているように見えます。 私なんて何でも損得で考えてしまうので、そういう〝ゲスい〞人間はやっぱり結婚に向いてないということ(笑)」
まだ自分には適齢期が来ていないと思えるなら、無理して結婚しようとがんばりすぎなくても大丈夫。
「2017年の目標は、まずは『なりたい自分を見つける』というのでも、十分じゃないでしょうか。そのためには、普段やらないことをやってみるのがいいと思います。たとえば髪の毛をバッサリ切るのでもいいし、着たことのないテイストの服にチャレンジするのでもいい。別にパラグライダーでも、バンジージャンプでもいいんです」
普段の自分だったら「私にはできそうにないな」と思って躊躇することを一つやってみる。行動を起こすことで、本当にやりたいことが見つかり、それが女性としての魅力を高める可能性も。
「ただし、経験と知識と体力のバランスがいい30代は、〝奇跡の三点倒立〞みたいな時期。きっと楽しくてしかたがなくなると思うんです。だからこそ、結婚の優先順位をかなり高く設定しておかないと、今後どんどん後回しにしてしまう危険性大(笑)。ご注意あれ」

POINT

□結婚したいだけなら、適齢期はまだ先かも?

□スムーズに結婚するのは、「欲のない人」

□まずは「なりたい自分」を見つける努力を!

ジェーン・スーさん

東京生まれ。作詞家、コラムニスト、ラジオパーソナリティー。著書に『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』(文藝春秋)、『私たちがプロポーズされないのには、101の理由があってだな』(ポプラ文庫)、『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』(幻冬舎文庫・第31回講談社エッセイ賞受賞)など。

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