普通のヘアカラーでは白髪は染まりづらい! [VOCE]

2016年12月18日(日) 16時00分配信

白髪染めヘアカラーを使う前にその仕組みを知ることで、自分に合った白髪染めの方法や使い方がわかってきます。

白髪が生えてきちゃったけど、サロンでまだ「白髪染めを!」とお願いする勇気もなくて……。そんなあなたにセルフケアでも成功する白髪染めを教えます!
白髪染めヘアカラーが染まる仕組み

白髪染めには専用カラーが最適

白髪染めヘアカラーが染まる仕組み

多くの白髪染めヘアカラーは1剤と2剤を混ぜて使ったり、1剤の後に2剤を重ねて使用します。その仕組みが下記の通りです。

1:髪に白髪染めヘアカラーの1剤(アルカリ剤)を塗って、閉じていた髪のキューティクルを開き、染料を入れやすくします。
2:開いたキューティクルから、1剤の中に含まれている3種類の染料が髪の内部に浸透します。
3:2剤の過酸化水素を入れることで、髪が化学反応を起こし、髪の漂白と染料が結合して発色。またこの結合により、色の分子が大きくなるので、キューティクルの隙間から色の成分が出られなくなり、色が定着します。

このようにして白髪染めヘアカラーは色が染められていきます。髪の表面だけを染めるヘアマニキュアなどに対して、キューティクルの内部にまで浸透して白髪を染めるのが白髪染めヘアカラー。そのため、色持ちがいいのですが、一方、キューティクルを無理にこじ開けるため、髪が傷みやすいというデメリットもあるので、白髪染め後はしっかりトリートメントをするなどの、ケアが必須です。

白髪は市販のヘアカラー(おしゃれ染め)でも染まります。ただし、白髪染ヘアカラーと比べて普通のヘアカラーは色を抜くというブリーチ力が弱いため、黒髪の色がきれいに落ちない場合があり、色むらが出ることがあります。また染料力も白髪染めと比較すると低いため、キレイに色が出ない場合も少なくありません。やはり、白髪染めには白髪染めヘアカラーがオススメです。
セルフの白髪染めを行うためには、3つのポイントをチェックしましょう

3つのポイントをおさえて上手に染めて!

セルフの白髪染めを行うためには、3つのポイントをチェックしましょう

髪は清潔ですか?


油分やホコリで汚れていると、上手く染めることが出来ません。また、ワックスやムースなどのスタイリング剤がついた状態でも上手く染まりません。髪を自然で清潔な状態にしておきましょう。



使用量を節約しない


白髪染めの説明書に記載されている使用量をしっかり守りましょう。使う量が少ないと上手く染まりません。髪の長さや量に応じて、たっぷり使うことが大切です。とくにフェイスラインは、白髪が目立ちやすい場所なので、たっぷりと厚めに塗りましょう。



アイテムをプラスする


白髪染めは、温度が高い方が染まりやすい性質をもっています。髪に白髪染めを塗ったあと、ラップを巻きましょう。頭皮からの体温がラップで放出されにくくなり、蒸らした状態になります。白髪染めの効果を、より期待することが出来ますよ。また室温が低いと、白髪が染まりにくくなります。冬場の室温や夏場のエアコンのきき過ぎには、注意してください。


3つのポイントを意識すれば、自宅でも上手に白髪を染めることが出来ます。「不器用なタイプだから…。」という人には、泡タイプの白髪染めがオススメです。クシを使わないで、手だけで染めることが出来るので簡単です。自宅での白髪染めが初めてでも、泡タイプならシャンプーをする感覚で染めることが出来ますよ。

教えてくれたのは

百枝 加奈子さん

東京女子医科大学医学部卒業後、都内複数の美容外科にて17年間に渡りコムロ美容外科を含め、美容外科医、美容皮膚科医としての経験を積み、植毛指導医の資格も持つ。2014年しわ、しみ、たるみ、にきび、脱毛まで、肌の悩みに総合的に対応した「銀座肌クリニック」の院長となる。「美容医療を通して人生を豊かに」をモットーに、どんな小さな悩みにも真摯に向き合い、ひとりひとりに合わせた解決法の提案と心の通ったカウンセリングが評判。

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