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歴史と伝統と雅――だけじゃない! 京都の魅力を伝える映画3本♡ [with]
2016年11月09日(水) 20時00分配信
1年中観光客が絶えない京都だけれど、ベストシーズンはなんといっても秋。歴史ある寺社仏閣が紅葉に縁どられ和の美しさは倍増、そんな風景の中で食べる松茸や栗などの秋の味覚も抜群の美味しさです。今回はそんな京都を舞台にした映画を3本ご紹介しますが、どれも「雅な世界」だけでない京都の魅力がたっぷり。これから京都に行く予定の人はもちろん、秋の旅行にどこに行くか迷っている人も、是非こちらの映画をチェックして、気分を盛り上げてくださいね~。
京都大学に入学した安倍は、謎のサークル「京大青竜会」の新歓コンパで女の子に一目惚れし入部。だがただのお遊びサークルだと思っていた青竜会は、神事「ホルモー」の伝統を受け継ぐサークルだった。「ゲロンチョリー!」などヘンテコな鬼語を駆使し、1人100匹の「鬼」を操って戦う4大学対抗戦「ホルモー」の奇天烈さ、振り切った役者の演技に爆笑。“肉まん顔”の鬼も可愛い。東大とは一味違う京大の自由な校風は意外とリアルに近いような。葵祭から始まり、大文字焼き、紅葉など京都の1年が楽しめるのも魅力。
京都の街中に流れる大小の川や湧き水、その水の流れに寄り添って生きる女性たち――バーを営むセツコ、カフェを開くタカコ、豆腐を売るハツミ――とそこに集う人々のゆったりと流れる日常を描く群像劇。伝統文化のイメージが強い京都は、実はいい雰囲気で歳月を重ねた居心地のいいカフェが多い場所。映画に登場する賀茂川の土手、鴨川荒神橋をはじめとする飛び石、のんびりとした風景が続く白川疎水道など、市内の水の流れがある風景の中をそぞろ歩けば、いつもとは一味違う京都に出会えるはず。
舞妓不足にあえぐ京都の小さな花街「下八軒」を舞台に、田舎娘・春子が舞妓になるまでの奮闘を描く。鹿児島弁と津軽弁のミックスという強烈ななまりのある春子が、言語学者・京野の指導で舞妓に必須の京都弁を学んでゆく過程は、主演の上白石萌音の可愛さも手伝って、愛らしい笑いがたっぷり。花街ならではの華やかさや独特のしきたりの面白さも見どころで、舞妓に学ぶ女子力アップのコツも満載。着物姿の女優陣が素敵で、祇園祭や花街など京都の町を着物で歩きたくなること間違いなし。舞妓体験もしたくなるかも。
文/渥美志保
with 2016年12月号より