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パリで人気のシチリア産オリーブオイルが東京に! [mi-mollet]

2016年09月16日(金) 18時00分配信

パリ10区の「ラ・テット・ダン・レ・ゾリーヴ」は、「頭はすっかりオリーブ漬け」という意味。

料理やテーブルに欠かせない存在であるオリーブオイル。

スーパーに行くと、さまざまな種類のオリーブオイルのボトルが並んでいますが、その違いは素人目にはなかなかわかりにくいもの。

そんな中、9月1日に東京・表参道にシチリア産オリーブオイルとシチリア食材の専門店「セドリック・カサノヴァ」がオープンしました。パリ10区で多くのシェフや味に厳しい人たちに支持されている「ラ・テット・ダン・レ・ゾリーヴ」の東京店です。

元シルク・ド・ソレイユの綱渡り芸人だったセドリック・カサノヴァさん

オーナーのセドリック・カサノヴァさんは元シルク・ド・ソレイユの綱渡り芸人というユニークな経歴の持ち主。シチリア出身のイタリア人を父に持ち、シルク・ド・ソレイユ退団後にシチリアを訪れた時、小さなオリーブオイル農家にもグローバリゼーションの波が押し寄せ、個性あるオリーブ品種はまとめて安く買い取られ、大きなメーカーのオリーブオイルに混ぜられている現実を目の当たりにします。

ビアンコリーラ、チェラソーラ、ピリクダーラ、ノッチェラーラなどシチリア地元品種を畑違いで用意。

「農家の数だけ、品種の数だけある個性的なオリーブオイルを多くの人に届けることで、故郷シチリアの農業を活性化できれば……」

そんな思いから、カサノヴァさんはオリーブオイルの搾油所で研修を受け、品質管理や鑑定などの知識と経験を身につけながら農家との縁を深めていきました。

カサノヴァさんが厳選したエクストラヴァージンオリーブオイルは、「単一畑×単一品種」が基本。「セドリック・カサノヴァ」では、全60種類の中から8種類をセレクトし、販売しています。オープン直後はカサノヴァさんが来日しており、店頭で本人の解説を聞きながらテイスティングをさせてもらうことに。

トマトソースや塩漬けオリーブ、フェンネルシードなど、シチリア産食材も販売

「フランコの山のオイル(FR)」は、4品種を一緒に絞ったオリーブオイル。ソフトな口当たりで軽やか、若草のような青々しさも感じられるものでした。一方、「グロッタのピリクダーラ(GULOTTA)」は、ペッパーを彷彿とさせるスパイシーな味。同じオリーブオイルでもここまで違いがあるのか、と驚かされます。

「日本人の味覚はとても繊細で、料理のプロでなくても、みなさんが味の違いに気付かれることに驚きました。オリーブオイルは品種や農家、畑によってこれだけ個性があり、多様性があります。シチリアの食は日本のそれにとても近く、オリーブオイルやシチリア食材は日本の料理にもとても合うんですよ」

カサノヴァさんのオリーブオイルを何種類かテイスティングして連想したのは、日本酒の利き酒。同店の個性豊かなオリーブオイルを味わってみて、米の品種や仕込み方、地域によって千差万別な日本酒と重なる部分があると感じました。そんなオリーブオイルを料理によって使い分けることで、料理の幅を広げ、深みを出すことができそう。

「日本の食材だと刺身、特にエビやホタテなどの貝類に特にマッチしますよ。また、オリーブオイルにケイパーとレモンの皮を混ぜてご飯にかけて食べることもご提案しています」

ドライトマト、ケイパー、バジル、オレガノ、パスタ、まぐろのブレサオーラなどが味わえます

同店では、一晩に8名限定で、店内のオリーブオイルとシチリア食材を使ったシンプルな小皿料理を提供する「ターブル・ドット」も提供。このメニューの締めでも“オリーブオイルかけご飯”が登場するので、気になる人はぜひ参加してみて!

 

シチリアの女性たちは良質のオリーブオイルを水とブレンドし、美容液代わりに使っているとの事。体の中からも外からも美しくなれるシチリアの個性派オリーブオイルで、食卓も心も豊かになれそう。

セドリック・カサノヴァ
東京都渋谷区神宮前3-1-14 1F

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