女性誌ネットは、講談社の女性誌を集めたポータルサイトです。

ロングランとなったファブリーズのCMで、三兄弟の長男を演じたことから注目を集めた高杉真宙さん。中性的で涼しげな見た目からは想像つかないが、冷酷な役どころも見事に演じ切ってしまうことから、カメレオン俳優としてその評価は高い。……が、素顔は漫画をこよなく愛する自称オタク。そんな19歳の、無防備な一瞬にシャッターを切った――。

出身は福岡なんですけど、小6のときに熊本の花火大会を見に行って、そこで今の事務所にスカウトされました。それまでテレビを全然見てなかったのでまったく興味がなくて、そのときはお断りしたんですけど、「一度だけ舞台をやってみて」と言われて。俳優やアイドルという仕事がどんなものか知らなかったので、知らないまま終わるのも嫌だなと思って、一回出てみたんです。そしたらカーテンコールがすごい楽しくて！ その達成感の虜になって、「またこの人たちと一緒にやりたい」と目標に変わったんです。

今まで爽やかな役から、映画『渇き。』の松永みたいな冷酷な役までいろいろやらせてもらいましたけど、いつか出てみたい作品は戦争もの。丸刈りにして。やっぱり男ならあの世界に一度身を置いて考えてみたいというのが……。ちょっとマニアックですけど、漫画とかゲームとか作る人、というのも演じてみたいです。先日仕事で漫画家さんとお話しする機会があって、「こういうクリエイティブな人の頭の中ってどうなってるんだろう!?」とものすごく興味が湧いて。役でゲームを作る人とかになりきったら、その脳内が少し覗けるかなと思ったんです。

家に帰ったらベッドから一歩も動きません。僕、漫画があったら生きていける人間なので。明日休みってなったら、お菓子とご飯を買い込んで、もうひたすら漫画を読んでます。少年漫画も少女漫画もグロい系も何でも。ただ、一気に読みたいタチなので単行本で読むことが多いですね。なので普段は一人で過ごすことのほうが圧倒的に多くて、誘われなければ家から出ないですね。ただボーッとしているのも好きで、よく、気づけば1時間過ぎていたり。多分、それが僕にとって必要な時間なんだと思う。友達と遊ぶときは、だいたい家でゲーム。……あ、でも最近、高尾山に行ったんですよ！ 旅雑誌を見てたら急に自然に触れたくなって、険しい道を歩いて滝を見に行ったんです。それがすごい楽しくて、「次はサイクリングに行こう！」って。といっても、自転車は持ってないんですけどね（笑）。

性格に関しては、「頑固だ」ってよく言われます。一度「こうだ！」と思うと、「あれ、ちょっと違ったかな」と思っても曲げられない。ムキになっちゃうところがあるんです。無駄に負けず嫌いなんですよね。友達は僕のそんなところを分かっていて、流してくれる。いい友達です（笑）。