女性誌ネットは、講談社の女性誌を集めたポータルサイトです。

「明るくて、人柄がいい。でも料理にはとても厳しい人。妥協をしないんですよ」
（銀座『すきやばし次郎』店主　小野二郎さん）
「最先端のものも吸収して、年齢を重ねるごとに前進する生き方に憧れます」
（作家・放送作家　小山薫堂さん）
「相手を思う気持ちが料理をする手に込められているのを感じます」
（料理研究家　土井善晴さん）
「人が生きていくために一番大切な宝を持っている人。真へ向かう求道者です」
（演出家　宮本亜門さん）

このそうそうたる面々が、口をそろえて敬意を表するのは、おとなスタイル夏号でインタビューした琉球料理家・山本彩香さん。
「戦火にみまわれた沖縄には、琉球王朝料理の流れをくむ辻のおもてなし料理に関することは、残っていない。だから私は唯一の生き証人みたいなものです」
かつて、琉球料理の名店と謳われた「琉球料理乃山本綾香」を切り盛りし、一流の料理人や、ジャンルは違えど多くのプロフェッショナルたちからリスペクトされ続ける、料理家・山本彩香さん（8１）。
国内だけではなく今年3月には、ロス＆サンフランシスコ沖縄県人会の方々から声がかかり、現地のみなさんに琉球料理の知恵を伝えてきたばかり。
そんな姿に、各界から“山本彩香ファン”が集結し、山本さんの味を、そして琉球料理の知恵を次世代に残そう、といううねりが生まれてきています。
現在は、たくさんのリクエストにこたえて、料理教室と、ギャラリーを構想中。
「トンボとチェ・ゲバラが好きなんです」という、パワフルで、なんともチャーミングな山本さん。
彼女の人生は、私たちの日々を豊かにする知恵がたくさん詰まっています。

山本さんは琉球料理の知恵を伝え続けている。