• > BEARD・原川慎一郎さん「キッチンから広がる世界」 [FRaU]

BEARD・原川慎一郎さん「キッチンから広がる世界」 [FRaU]

2016年06月19日(日) 18時00分配信

厨房に立つ原川さん。エプロンは〈スモールトレードカンパニー〉。「キッチンクロスをひょいと肩にかける姿も好き」とは春美さん。

食とファッションに精通するブランディングディレクターの福田春美さんが、料理人や料理好きなクリエイターに会いにいく――。ゲストは、〈BEARD〉のオーナーシェフ原川慎一郎さん。原川さんの道具と店作りについて聞きました。

原川慎一郎さん
三軒茶屋〈uguisu〉を経て、2012年8月、目黒に〈BEARD〉をオープン。
「食」をキーワードに人生を楽しむことを志す。もう一人自分がいたらアメリカの“テキサスバーベキュー”の職人になりたいそう。

福田春美さん
ライフスタイルストア〈コルテラルゴ〉、ホームケアブランド〈a day〉、ギャラリーショップ〈EDIT LIFE〉などを手がける。毎回ゲストに“どんな塩を使っているんですか?”と聞くのを楽しみにしている。
料理人と客の距離が近い、家のような店作り

奥の扉にはPiPi Roomの文字が。フランスで働いていた時、シェフがレストルームを“ピッピルーム”と呼んでいたことから。

料理人と客の距離が近い、家のような店作り

春美(以下・H):慎さんのお店は、日本家屋なのに外国のような雰囲気があって不思議。以前は何の建物だったんですか?

原川(以下・S):ここは元床屋さん。デザイン・設計事務所〈DAIKEI MILLS〉の中村圭佑さんにハコを活かして改装してもらい、天井を抜き、一部の壁をコンクリートと煉瓦にしました。
〈ロッジ〉の鋳鉄のフライパンを愛用

器は恵比寿の〈ハーベスト〉で。オリジナルで作ってもらった。

〈ロッジ〉の鋳鉄のフライパンを愛用

H :道具はやっぱり男っぽい。フライパンは〈ロッジ〉なんですね。

S :日本ではアウトドアのイメージがあるけど、アメリカではレストランでも家でも使っています。道具類はおもに合羽橋で手に入れることが多いですね。パイ皿や薬味を入れるステンレス容器とか……。このまな板は、もう廃番だと思うけど、実は〈イケア〉。

H :え? 意外! 完全にプロ仕様なのかと思ってました。

S :厳選はしていますが、身近にあるもので料理しています、くらいがいいかなと思って、家庭にありそうな道具が多いです。

H :すごい。一気に親近感が湧きました(笑)。だから、ここに来ると家にいるような感覚になれるのかな。カウンター席から手を伸ばせば調味料が届く距離。なんだか一緒にご飯を食べている気分(笑)。
「いかにも“店”という感じにしたくなかったんです。」-原川さん-

店内のテーブル席。本を置いている壁の棚は改装前からあったもの。

「いかにも“店”という感じにしたくなかったんです。」-原川さん-

S :以前、カナダに住んでいた時、遊びに行った友人宅のキッチンとテーブルがこの距離感で、絶妙でいいなと思って。以来、ずっと心の中にあったんです。

H :客としては、料理はもちろんだけど、カウンターから眺めるエプロン姿の慎さんと、このキッチンの風景が好きという人が多い。

S :店をやる時に、いかにも“店”という感じにしたくなかったんです。家に遊びにきてもらうくらいがいいなと。だからこそ、家庭にあるような道具で調理して、もてなしたいと思うんです。

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