EXO来日! ツアーのステージを詳細レポ [with]

2018年02月08日(木) 18時00分配信

EXOがさいたまスーパーアリーナ)でワールドツアー公演

「EXO PLANET #4 – The ElyXiOn – in JAPAN」

EXOがさいたまスーパーアリーナ)でワールドツアー公演

1日あたり約3万人が埋め尽くした会場は、開演前からファンの興奮が渦巻き、スタートの瞬間が待ちきれないといった雰囲気。そして場内が暗転し、恒例のオープニング映像が流れると、地鳴りのような歓声の中でライブの幕は切って落とされた。

ただただメンバーの美しいボーカルだけが会場に響き渡る荘厳な幕開け

1本のショートフィルムを見ているようなオープニング映像は、どこか神秘的でアーティスティックな仕上がり。そして映像の終了と共に耳に届いてきたのは韓国アルバム「THE WAR」収録の「前夜(The Eve)」。ステージの明かりはすぐには点かず、最初はただただメンバーの美しいボーカルだけが会場に響き渡るという荘厳な始まりに思わず鳥肌が立った。その後、スモークの中に現れた8人のシルエットが横一列でゆっくりと前へ。勢いよく照明が点いた瞬間、眩いばかりのオーラと迫力に圧倒されたのは私だけではなかっただろう。
ライブは序盤から抜群の歌唱力とダンスの表現力を見せつけるシーンが満載。

「EXO PLANET #4 – The ElyXiOn – in JAPAN」

ライブは序盤から抜群の歌唱力とダンスの表現力を見せつけるシーンが満載。

群舞はもちろん、刻々と変わるフォーメーションダンスは一瞬の乱れも許さないほど正確で、できることなら全方位から1回ずつ見て堪能したいと思うほど。さらに1曲の中に盛り込む多彩な表情のバリエーションも圧巻。アップになると大歓声が起こったカイの振り向きざまの笑顔をはじめ、8人がその瞬間瞬間の感情をストレートに表現する。パフォーマンスはもちろん、ズバ抜けた顔面偏差値を誇る彼らだからこそのファンサービスの連発に、会場はしょっぱなから何度も何度も大きく揺れていた。

EXOの存在を大きく知らしめることになった人気曲「Growl」では、メンバーと同じ数のバックダンサーが登場し、EXO vs バックダンサーという対立構図のダイナミックなパフォーマンスで魅了。途中、シウミンが「さいたま、いくぜー!!」と叫んで盛り上げ、ライブはここからさらに彩り豊かな展開に。ベクヒョン&シウミンによる雄々しくキレのあるダンスバトルを皮切りに、ソロ&ユニット曲がセットリストに盛り込まれていく。

「EXO PLANET #4 – The ElyXiOn – in JAPAN」

ソロ&ユニット曲とは、往々にしてそのグループの“個”や層の厚さをアピールする時間でもあるが、今回の8人8様のキャラクターとパフォーマンスの広さも筆舌に尽くしがたいほど。

カイの「I SEE YOU」はコンテンポラリーダンスのようなしなやかな舞が芸術品のように美しく、彼の卓越したダンスのポテンシャルをこれでもかというほどアピール。狂おしい表情も胸をギュッと掴んで離さなかった。ストレートに“歌”を届けたチャンヨルの「手」、チェンの「Heaven」も唯一無二の表現力で圧倒。チャンヨルは心の奥に溜めた想いを激しく吐露するかのように、そして自分の全てを開放するかのようにリリックに魂を込めながら熱唱。チェンは、彼の人柄が滲み出たようなストレートな歌声が会場の隅々にまで伝導していく様が温かくて優しくて心が震える。“歌”のみでもしっかりとファンを酔わす2人の実力に改めてホレボレさせられた。

チャンヨルはD.O.と組んだステージでピアノの腕前も披露。終始真剣な表情で鍵盤を奏で、D.O.がそれに乗せて圧倒的な歌唱力でバラードを歌う。曲が終わると会場から大きな拍手が贈られたのも感動的だった。スホのソロ「PlayBoy」はアダルトな魅力が爆発。カクテルグラスを手に大人っぽく踊ったかと思えば、後半はテーブルに仰向けになってグイグイと腰を突き上げる官能パフォーマンスも。後のMCで「今日もダンサーの皆さんとセクシーなダンスができたと思います」と満足気に語ったり、「今度はトロッコの上から『PlayBoy』を踊ってみますね」と冗談で湧かせていたが、セクシーさダダ漏れのスホのステージには今後も乞うご期待といったところ。セフンのソロ「GO」は、男らしい黒のジャケットでキメたダンスチューン。決めのポーズなど随所に散りばめられた細かいポイントを丁寧に押さえていくパフォーマンスは、今も頭の中を反芻するほど。最年少とは思えない大人の男の魅力あふれるステージでクギヅケにしていた。
1月31日リリースの1stアルバム『COUNTDOWN』収録の新曲初披露

「EXO PLANET #4 – The ElyXiOn – in JAPAN」

1月31日リリースの1stアルバム『COUNTDOWN』収録の新曲初披露


このように目に焼き付いて離れないシーンが数多くある中、1月31日リリースの1stアルバム『COUNTDOWN』収録の新曲披露もステージの大きなハイライト。中盤のMCでベクヒョンが「次の曲はEXO-L(EXOのファン)に伝えたい僕たちの気持ち」と紹介した「Cosmic Railway」は、スペイシーなモニター映像をバックにしっとり歌い上げるバラード。ファンへのありったけの愛や感謝が伝わってくる歌詞に、胸に熱いものがこみ上げる。


「EXO PLANET #4 – The ElyXiOn – in JAPAN」

もうひとつの新曲でダンスチューンの「Electric Kiss」は、イントロが流れた瞬間ボルテージが急上昇! 黒×赤でニュアンスを合わせた衣装のメンバーがキレキレのダンスで畳み掛け、その1秒1秒がもれなく、とにかくカッコいい。彼らが並々ならぬ努力と練習量で作り上げたその“完成形”は、永遠に脳内で保存しておきたいほど。興奮が抑えきれないといった半端ない歓声も、メンバーの耳にしっかり届いていたことだろう。
アンコールは「FOR LIFE」の自然発生的合唱

「EXO PLANET #4 – The ElyXiOn – in JAPAN」

アンコールは「FOR LIFE」の自然発生的合唱

ストイックに魅せる曲もあれば、ジャズバーのセットでミュージカル風に踊ったブロック、お茶目な素顔やスキンシップ満載の煽り曲まで(バックハグしたり、D.O.の坊主頭をぐりぐりと触ったり…)夢のような空間を3時間以上に渡って作り上げた8人。アンコールはそのお礼とも言わんばかりの「For Life」の合唱が自然発生的に起こり、会場の温度をいっそう温める。ファンが素晴らしい一体感に作り上げた後は、再びメンバーが登場。またイチからライブが始まったかのような、体力の消耗を全く感じさせないバキバキのダンスは見事だった。

最後のMCでは、スホが「皆さんの反応がよければよいほどたくさんコンサートができると思います。そしてさらにカッコいい歌と踊りをお届けします」と力強く。カイは「この間、ついに僕たちの夢が叶いました。日本の(テレビ)番組に出演しました!」と、数日前に初めて生出演した「スッキリ」にも触れる。シウミンは「皆さんは僕の全てです」、チェンは「いつも僕たちのことを待ってくださって、客席を満席にしてくださった皆さんに心から感謝します」と。チャンヨル、D.O.、ベクヒョン、セフンも、それぞれの言葉で、時にユーモアも交えながらファンへの感謝を表現した。その純粋な心と表情に胸を掴まれると共に、もっともっとEXOを知りたい、EXOを愛したい――そう願わずにはいられなかった。
ツアータイトル

「EXO PLANET #4 – The ElyXiOn – in JAPAN」

ツアータイトル"ElyXiOn"の意味

ライブが“非日常的空間”とはよく言われるが、EXOのステージはそれを軽々と超えるような特別な次元の旅へと連れていってくれる。それはとても楽しくて幸せで、時には胸がキュンと切なくなったり、感動したりもする感情が大忙しの旅だ。そんな素晴らしい時間をくれたEXOをファンはまたすぐにでも求め、EXOもさらなる高みを目指すべく、大切なファンのパワーと愛を必要とする。今回のツアータイトル”ElyXiOn”は“楽園”という意味だが、その素敵な関係が続く限り、彼らの理想郷はこれからも果てしなく続いていく。
PROFILE

EXO

PROFILE

EXO
BoA、東方神起、SUPER JUNIOR、少女時代等を輩出したS.M.ENTERTAINMENT所属のアーティスト。韓国と中国でデビュー以降、アジアで”旋風”ともいえる人気と熱狂を巻き起こしているダンスボーカルグループ。1/31(水)には日本ファーストアルバム『COUNTDOWN』をリリース予定。

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