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忙しい現代人こそ取り入れたい「心と思考の休息」 [おとなスタイル]
2017年06月16日(金) 10時00分配信
今、世界的に話題を集めている坐禅。IT企業でも、研修プログラムとして取り入れているという。そこで全くの坐禅ビギナーが初めての坐禅に挑戦。予約があっという間に埋まるほど人気だという、出社前に立ち寄る“朝活禅”を体験してみることにしました。
僧侶の関水さんの説明に従って呼吸を調え、さあいよいよ坐禅に集中しよう! そう思った途端、いろいろな考えが一気に頭の中を巡りだし、午後のスケジュール、明日の会議、隣の人はどうなんだろう? そんなことまで気になる始末――。
終了後、途中まで考えごとをしていたことを、関水さんに告白してみた。
「寝ようと思うと眠れないですよね。考えないと思うと、つい考えてしまう。坐禅というのは、自分の先入観や、悩みをリセットして、思考をお休みする実践なんです。例えば坐禅中にお腹が空いたなあと感じたら、終わったら何を食べよう、あの店に行こうかな、と次々浮かぶ考えを止め、お腹が空いた、という現実を認めることで終わらせる。1回、思考を手放すと心が落ち着き、見方が変わるわけです」
なるほど。これを習得すれば、嫌なことにもクヨクヨせず、現実を受け止める練習にもなりそうだ。思考をお休みする練習―体感してわかる、坐禅の醍醐味は、そこにもあったのだ。
終了後、途中まで考えごとをしていたことを、関水さんに告白してみた。
「寝ようと思うと眠れないですよね。考えないと思うと、つい考えてしまう。坐禅というのは、自分の先入観や、悩みをリセットして、思考をお休みする実践なんです。例えば坐禅中にお腹が空いたなあと感じたら、終わったら何を食べよう、あの店に行こうかな、と次々浮かぶ考えを止め、お腹が空いた、という現実を認めることで終わらせる。1回、思考を手放すと心が落ち着き、見方が変わるわけです」
なるほど。これを習得すれば、嫌なことにもクヨクヨせず、現実を受け止める練習にもなりそうだ。思考をお休みする練習―体感してわかる、坐禅の醍醐味は、そこにもあったのだ。
デジタルデトックス“つながらない”が、心を休息させる
今や生活の一部になっているインターネットやSNS。簡単に社会とつながれる便利さは、多忙な日々において楽しみのひとつに。でもその反面、使い方や頻度によってはストレスの一因になっていることも。
「ここ数年、坐禅に来られる方にも感じることですが、いろいろなことに振り回され、心が疲れている方が多いように感じます。そんなときこそ、その環境から離れてみる。一時手放すことで心を落ち着かせる、これは坐禅と同じプロセスなのです。あえて、電源を切り、つながらない環境に自分を置いてみるといいでしょう」(関水さん)
体験したのは
朝活禅/曹洞宗(禅宗)の若手僧侶によって2010年11月から開始された坐禅会。
お話を伺ったのは
関水博道さん/横浜市東泉寺副住職。大本山永平寺で修行の後、駒澤大学大学院修士課程修了。曹洞宗総合研究センターで仏教・禅を伝える研究開発に携わる。
『おとなスタイル』Vol.7 2017春号より
撮影/蝦名まゆこ
「ここ数年、坐禅に来られる方にも感じることですが、いろいろなことに振り回され、心が疲れている方が多いように感じます。そんなときこそ、その環境から離れてみる。一時手放すことで心を落ち着かせる、これは坐禅と同じプロセスなのです。あえて、電源を切り、つながらない環境に自分を置いてみるといいでしょう」(関水さん)
体験したのは
朝活禅/曹洞宗(禅宗)の若手僧侶によって2010年11月から開始された坐禅会。
お話を伺ったのは
関水博道さん/横浜市東泉寺副住職。大本山永平寺で修行の後、駒澤大学大学院修士課程修了。曹洞宗総合研究センターで仏教・禅を伝える研究開発に携わる。
『おとなスタイル』Vol.7 2017春号より
撮影/蝦名まゆこ