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「出会いがない……」は違います!! 無意識に出会いの場を避けていませんか? [with]

2017年05月12日(金) 20時00分配信

「愛されるより愛さないと幸せにはなれない」「愛せないのは愛する決意をしていないだけ」など、アドラー心理学には目からウロコの恋愛理論がいっぱい。『幸せになる勇気』を読むと、いかに人は傷つくことを恐れているかが分かります。そこで私たちが無意識のうちにとらわれがちな負の恋愛思考パターンと、そこから抜け出すための勇気を、日本アドラー心理学会認定カウンセラーの岸見一郎先生に授けてもらいました。勇気さえ持てば、人は必ず幸せになれるのです!!
実は出会って傷つくことを恐れている!

イラスト/どいせな

実は出会って傷つくことを恐れている!

with読者から寄せられるお悩みで、もっとも多い「出会いがない」。これを克服するにはどんな勇気が必要なのでしょうか?
「この世の中、半分以上は男性なのですから出会いがないはずはありません。単に出会える場を避けているのです。なぜ避けているかというと、〝出会って痛い目にあいたくない〞という恐れがあるからです。だから無意識に出会いを実は出会って傷つくことを恐れている!排除している。〝出会いがないから〞恋愛できないという理由は後づけなのですよ」(岸見先生)
恋愛は、好きと言い合える相手に出会ったら完結するわけではない。出会いはあくまでスタートで、そこからコツコツと関係を育む努力が必要です。
「その過程で傷つくこともあるし、せっかく頑張っても別れてしまうかもしれない。だから人は、『愛される方が幸せだ』と、〝愛の担保〞を求めて愛されることを待ってしまう。でも自分から愛することができる人は、ギブ&テイクを前提にしていない。ただ愛するから、幸せになれるのです」(岸見先生)
ではその恐れから抜け出すには、どうしたらいいのでしょう?
「成功体験があるといいでしょう。それは決して大きなものでなくていい。〝この人と一緒にいたら楽しい〞〝この人となら、自分がありのままでいられる〞と感じるというような経験が一度でもあれば、愛する勇気が持てるようになるはずです。そのためには、まずは一歩踏み出す勇気が必要です!」(岸見先生)

Q.恋愛するのが面倒臭いんですけど……

A.恋愛を遠ざければ悩みも喜びも生まれません
「アドラーは"すべての悩みは対人関係にある"と説いています。恋愛はその対人関係でもっとも大きな悩みをもたらします。だからといって遠ざけてしまってはいけない。なぜなら、生きる喜びも幸せも対人関係の中でしか得ることはできないから。"ひとり"で生きる人は、悩みも生まれないかわりに、喜びもない人生を送ることになります」(岸見先生)

Q.恋愛経験が少なくて踏み出せないんです

A.恋愛経験のせいにするほうがラクなのです
「これはアドラーの説く"劣等コンプレックス"ですね。人は劣等感を打ち消すために、さも仕方がないかのような理由を持ち出す。"恋愛経験が少ないから"も、同様です。でも本当は傷つくのを恐れているだけ。だって恋愛経験が多ければ傷つかないかといったら、そんなことはありませんから。要は踏み出す勇気を持てるか、それだけなのです」(岸見先生)

教えてくれたのは 岸見一郎先生

哲学者。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。1989年からアドラー心理学を研究し、日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問を務める。古賀史健氏との共著『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』がベストセラーに。

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