• > 【人間関係Q&A】自分から連絡を絶ってしまった友人たちと交流を再開したい [mi-mollet]

【人間関係Q&A】自分から連絡を絶ってしまった友人たちと交流を再開したい [mi-mollet]

2017年04月13日(木) 18時00分配信

まなみんさんからの質問

Q. 自分から連絡を絶ってしまった同期。
自業自得とは思うものの、素っ気なくされて割り切れない。

新卒で入った会社は同期仲が本当によく、かけがえのない仲間たちを得ました。そして支社が違う同期の一人と数年間の遠距離の末結婚に至り、寿退社。結婚後も、同期の仲良しグループとは交流を続けていました。結婚から数年後、夫と離婚することに。同期の仲良しグループだけは変わらぬ対応に本当に励まされましたが、仕事がなかなか決まらなかったことや、元夫に遠慮したこともあり、離婚成立後に携帯を変えた際、仲の良かった同期を含め、元夫と同じ会社の人には誰一人教えませんでした。当時は、自分と正反対に輝く友人たちと接することが苦しかったためです。新しい仕事に就いた後も、結婚前と比べ物にならない収入・仕事内容にみじめな気持ちで、家と往復だけの日々でした。2年ほど前に一念発起し資格取得。以前の会社と遜色ない環境を得ることができ、やっと自信が出てきたところで同期たちに連絡をとってみました。が、突然の音信不通に心配したことを告げられただけで素っ気ないもの。自業自得だし、当時の自分はあれで精一杯だったと思う反面、割り切れない思いで日々悲しくなってしまいます。齊藤先生に何かアドバイス頂けたらと思っております。

特別ゲスト 齊藤勇先生の回答

A. 関係を復活させるには、質より回数が重要。
気軽に気長に連絡を取り続けてみてください。
人が親しくなる一つの要因に、“ステータス(身分や地位)が同じ”ということがあるのです。たとえば大学生なら同じ大学生同士、学校の先生なら学校の先生同士のほうが仲良くなれやすく、それ以外は難しいのですね。つまり友人とは、同じ給与や同じ生活がベースとなってできているものなのです。以前の会社に勤めていた頃のまなみんさんも、意識はしていなくとも、同期たちが同じように大卒で一流企業で働いていて……とステータスが同じだったから居心地が良かったのだと推測されます。

しかしこのステータスに類似性がなくなると、人は急に違和感を抱き始めます。共通の話題がなくなり、自分だけが不幸せに思えて辛くなるなど、快適ではなくなってくる。まなみんさんも、同期たちより給料が低い、離婚をしている、といった状況になり、同期たちのいるステータスと違ってきたことで居心地が悪くなったのでしょう。

ではそんな状況になったときにどうしたらいいのか? 人は、自分を守るためにひとまずそのステータスから抜け出します。つまり、関係を切るのですね。快適でない環境にい続けると、心がグサグサ傷ついて不安定になってしまいますから。まなみんさんは、これをおこなったということ。それじたいはごく自然な心理行動で、間違ってはいないのです。

ただ問題は、その後。一度切った関係をどうするか、ということですよね。

これには2つ選択肢がありまして、1つは、切ったまま放っておくことです。そうして、新たに今の会社で同じステータスの仲間を作り、そちらとの付き合いを大事にされることです。おそらく、私がわざわざアドバイスしなくとも、既に、一緒にいて楽しい新しい仲間ができているのではないかと思われます。そしてそれによって、心も大きく安定されたのではないでしょうか? ところが心が安定して元気になると、新たに何か行動を起こしたくなるのが人の心理というもの。そこでかつての仲間に連絡を取ってみたりする。でも、連絡を取られたほうは当然、戸惑いますよね。

そこで2つ目の選択肢ですが、それでも何とか繋がりを取り戻したいというのであれば、連絡を取り続けられることをオススメします。実は関係性の復活において大事なのは、誠意をもって謝るとかいった“質”ではなく、“回数”なのですよ。相手の反応が薄くても諦めずに、ときどき近況報告メールを送ったり、SNSで「いいね」やメッセージを送ったりする。“気軽に気長に”がポイントです。一度は音信を断つという非礼な切り方をしたのですから、当然、一度や二度の連絡で急に戻るものではありません。でも回数を重ねれば戻る可能性はあります。あくまで可能性で、戻らないかもしれませんが……。

とはいえ、こうして新たな人間関係を結びたくなっているというのは、まなみんさんが自分に自信を持ち、精神的に元気になっているという証。もう大丈夫だと思いますよ!
いかがですか?
齊藤先生の回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE

齊藤 勇(さいとういさむ)
1943年生まれ。心理学者、立正大学心理学部名誉教授。専門は対人心理学と恋愛心理学。分かりやすい講義が人気で、『笑っていいとも!』(フジテレビ)や『それいけ!ココロジー』(読売テレビ)など多数のテレビにも出演していた。著書は100冊以上あり、『男と女の心理学入門』(かんき出版)、『悪用禁止!思いのままに人をあやつる心理学大全』(宝島社新書)、『ずるい心理学~上司に得意先、先輩、同僚も年下まで、なんかいいように“使われている”~』(ぱる出版)、『超・相槌』(文響社)など近著も多数

【関連記事】

NEWS&TOPICS一覧に戻る

ミモレ
FRaU DWbDG
  • FRaU DWbDG
  • 成熟に向かう大人の女性へ
  • ワーママ
  • Aiプレミアムクラブ会員募集中!

このページのTOPへ戻る