• > 映画『さざなみ』が浮き彫りにする、男女の恋愛観の違い [FRaU]

映画『さざなみ』が浮き彫りにする、男女の恋愛観の違い [FRaU]

2016年04月21日(木) 18時00分配信

4月9日(土)より、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開 『さざなみ』 (C)The Bureau Film Company Limited, Channel Four Television Corporation and The British Film

夫が、自分と出会う前に愛した女性。しかしその女性はすでに亡くなっている。それゆえに夫の心には、彼女が永遠に輝き続けていた……。結婚45年を迎える妻に、かすかに起こる嫉妬の「さざなみ」が、静かに波紋を広げていきます。長年のパートナーがいる人が観たら、激しく胸がかきむしられる一作です。

「男だから」「女だから」と決めつけてはいけないのですが、若い時代のときめきが今でも心から離れない、未練たっぷりの夫と、45年という結婚生活で育んだ愛への自信を、揺るがせたくない妻を観ているうちに、男女それぞれの恋愛観、結婚観など、あれこれ考えを巡らせてしまうはずです。

本作で最も引き込まれるのは、主演シャーロット・ランプリングの演技でしょう。夫への不信感に始まり、そんな自分を戒め、愛を貫こうとするプライド、さらに心が折れる過程を、微妙な顔の動きや仕草で表現しています。あまりに多くの感情が凝縮されたラストの彼女の表情。その一点だけでも、本作を観る価値があると断言したいです。

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