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“幸せを実感できない”のは「幸せ恐怖症」かも!素直に受け取るための方法とは?【OL心理学】 [with]

2018年09月28日(金) 17時40分配信

写真:plainpicture/アフロ

アラサー行動心理士 長谷川ミナの『OLセラピー』です。

人間関係の悩みはどこに行っても誰にでもある、当たり前のこと。

『OLセラピー』で、よりよいOL生活を楽しんでもらうために、「疲れない心」を育てていきましょう。
今回は、「幸せを実感できない」というお悩みについてお届けします!

今回のお悩み

最近、好きな人と付き合うことができてとても嬉しい反面、なぜか幸せを感じることができません。仕事でプロジェクトに成功した時も、なぜか素直に喜びを実感することができませんでした……。
これって一体どうしてなのでしょうか? 幸せを感じることが出来ず辛いです。対処法があれば教えてほしいです。
(28歳・広告・Yさん)
自分の理想的な彼氏が出来たり、プロジェクトが成功したのに、実際に成功を目の前にすると、なぜか素直に喜ぶことができない……。この心理は珍しいことではありません。

これは、「自分は幸せになる資格はない」、「自分は幸せになってはいけない」、「幸せになれば何か失うものがあるはずだ」、などと無意識に幸せを回避しようとしてしまう“幸せ恐怖症”になってしまっている可能性があります!

そこで今回は、「幸せを受け取れない」心理と、その対処法について紹介します。

どうして幸せを実感することができないのか?

では、なぜ幸せな現状を受け入れることができないのか、その主な原因と考えられる3つを紹介します。


①自分に罪悪感がある




例えば、「自分は今まで人を傷つけてしまったのだから、幸せになれるわけがない」「家族が苦労しているのに、自分だけが幸せになることは出来ない」など、自分の中で幸せになることに罪悪感をもってしまっているパターンです。そのため、常に目の前の幸せを受け取る前に、自分を罰することに精力を傾けてしまいます。




②他人のことを優先して考えてしまう




他人と比較して自分の至らないところを見直すことも大切ではありますが、過剰なまでに他人と自分を比較してしまうと、いつまでも今の自分に満足することができなくなってしまいます。また、他人に嫌われないように、他人に評価されるように、と自分を偽り続けてしまうことで、目の前の成功は本当の成功ではない、と受け入れることができなくなってしまうこともあります。




③不幸であることに快感を覚えてしまっている




あえて不幸な選択をし、苦労をすることで、そんな自分を肯定してもらおうとする心理です。悲劇のヒロイン症候群とも呼ばれますが、不幸であることに充実感を覚えてしまっていることが原因です。これは、本当に不幸になってしまった時に自己防衛できる理由を手に入れたいから、という深層心理も働いています。




Yさんはいかがでしょうか?

以上のように、幸せ恐怖症には、無意識に「幸せになれる自信がない」「自力で幸せを手に入れたと思えない」「幸せはいつか失うもの」と考えてしまうのです。
根本的には、“不幸への恐怖心がある”ことが共通しています。

まずは自分を許すことが大切!

「自分が幸せになること」を素直に受け入れられないことは、とても辛いことですよね。
そこでまず、Yさんにしてほしいことは“自分を許す”ことです。

Yさんは、自分自身でその成功を成し遂げていますし、Yさんは成功できる人です。まずは自分に自信を持ちましょう!

そもそも、人生や物事には必ず良い時と悪い時の波があるものです。いつまでも成功し続けたり、何事も理想的に進められるということはありません。
何かうまくいかないことがあっても、「人生とはそういうものだ」と考え、必要以上に自分の責任だと思わないようにすることです。

自分の幸せは自分の考え方次第でいかようにも変えることができます。まずはそのことを認識しておきましょう。

もし、今Yさんの中にある「幸せになれない理由」「幸せになってはいけない理由」があるのならば、その出来事に向き合ってみる必要があるでしょう。
本当にそれが自分にとって必要なことなのかを見極め、そして、手放すことです。

幸せに感じられないことで自分はどうなるのか、幸せを素直に受け取ることで、自分はどれだけ変われるのか、など、“自分にとっての幸せ”を軸に探ってみましょう。

実際にメモなどに書き出してみるなど、客観的に自分の状況を見てみることも有効です。ここで重要なのは、自分を責めるのではなく、“許すため”に行うことです。

そして、「自分は幸せになっていい」という言葉を日々声に出し、自分の中で具体的な幸せのイメージを思い描くことを積極的に行っていきましょう。

続けていくことで、次第に心が解放され、自分に許可が下りてくることを実感できるはずです。また同時に、幸せを受け取れない理由がはっきりと見えてくるでしょう。

今、目の前にある出来事・状況に感謝しよう!


幸せを実感しやすい人というのは、今自分の周りにある出来事・状況に対して、感謝が出来ているものです。

これは科学的にも証明されていますが、感謝を示すことができる程、幸福度の指標が高まることがわかっています。

感謝が出来ることはそれを客観的に捉えて、幸せだと判断できていることでもあります。

Yさんも、客観的に見れば今の状況はとても幸せな状況ですよね!
まずはその客観的事実に対して、“感謝の気持ちを持つ”ようにしてみてはいかがでしょうか。

急に幸せを受け入れることは難しいかもしれませんので、そんなときは日々の出来事に感謝の気持ちを持つことをおすすめします。
例えば、「美味しいものを食べることができた、ありがたい!」、「健康でいられて親に感謝!」など、自分の身近にある当たり前のことに感謝の気持ちを持つことです。

そうすれば、次第に満たされた気持ちを実感することができ、Yさんの心は幸せをキャッチ出来るようになるはずです。

このように、自分にとっての幸せは何かを知り、目の前のことに感謝していくことこそが、幸せを素直に受け取れるようになる秘訣です。




ということで、 今回の合言葉は……




「まずは自分で自分を満たしてあげよう!」です。

ではでは、皆さまのよき日々を願って……♥

PROFILE

著者:長谷川ミナ
アラサーの行動心理士。日課は瞑想すること。祖母譲りの強い直感で分かるオーラに加え、行動から見える他人の心理を読み取り、皆さまの日常の悩みやモヤモヤを紐解いていきます。

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