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【人生Q&A】不妊治療中の心持ちを安定させるにはどうしたらいい? [mi-mollet]

2018年07月04日(水) 14時00分配信

みかんちゃんさんからの質問

Q.不妊治療中の心持ちの安定させ方を教えてください。



不妊治療を始めて2年の37歳です。体外受精2回目に流産をして、身体を休めているところです。立ち直ったつもりでいましたが、昔の同期数人で集まった際に、最近結婚したとか、同じく不妊治療をしていた友人から妊娠した、といった報告を受けました。彼女たちは、私の流産のことは知りません。その場は明るく振る舞ったのですが、幸せそうな会話に苦しくなってしまいました。周囲はどんどん母親になっていきます。夫は治療に理解を持ってくれていますが、私が精神的に追い詰められるのを心配して子供はいらないともいってくれています。治療により夫婦関係が破綻することは避けたく、優しい夫を大切にすることが最優先事項と思ってはいますが、より心を強く安定して過ごす知恵を授けてください。

特別ゲスト 齊藤勇先生の回答

A.幸せそうな人にも悩みはあり、自分が悩みを打ち明ければ、相手も話し出すものです。



今は晩婚化が進んでいますから、幸せそうにしていてもみかんちゃんさんのように実は不妊に悩まれている、という方も少なくはないのでしょうね。そう考えると、幸せそうに会話している同期の方たちも、実は何か悩みを抱えているかもしれません。とくに、久しぶりに集まった同期会のような場では、誰しも楽しい話をするように心がけて、抱えている問題については明かしたりしないものです。

そんな中で、誰かが「実はね」と悩みを打ち明けると、他の人たちも「実は私も」と声をあげ始める、ということはよくあるものです。ですからみかんちゃんが不妊の話をされたら、同期の人たちも「実は夫とうまくいってないの」とか「義母に悩まされていて」などと悩みを話し出すかもしれません。そうしてみんなで一緒に共感し合う、というのも一つの方法でしょう。

ただしみかんちゃんまだ37歳ですから、悩みを打ち明け合ったそのすぐ後に子供ができる可能性も高い気がいたします。そう考えると、今はちょっと我慢して幸せ話に付き合っておいたほうが賢明かもしれませんね。悩みをさらけ出すのは、もっと先でも良いかと。それよりも今は未来に希望をもって、幸せ話に参加するのも一つの方法だと思います。もちろん、みかんちゃんさんのお気持ちが辛くなければ、の話ですが……。

いかがですか?
齊藤先生の回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE

齊藤 勇(さいとういさむ)1943年生まれ。心理学者、立正大学心理学部名誉教授。専門は対人心理学と恋愛心理学。分かりやすい講義が人気で、『笑っていいとも!』(フジテレビ)や『それいけ!ココロジー』(読売テレビ)など多数のテレビにも出演していた。著書は100冊以上あり、『男と女の心理学入門』(かんき出版)、『悪用禁止!思いのままに人をあやつる心理学大全』(宝島社新書)、『ずるい心理学~上司に得意先、先輩、同僚も年下まで、なんかいいように“使われている”~』(ぱる出版)、『超・相槌』(文響社)など近著も多数。

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