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【OL心理学】同僚の結婚・妊娠が喜べない!どうすれば受け入れることができる? [with]

2018年06月26日(火) 11時50分配信

plainpicture/アフロ

アラサー行動心理士 長谷川ミナの『OLセラピー』の配信です。

人間関係の悩みはどこに行っても誰にでもある、当たり前のこと。
よりよいOL生活を楽しんでいくために、「疲れない心」を育てていきましょう。
さてさて、今回ご紹介するのは「同僚の朗報に喜べない」ことに対しての相談です。

今回のお悩み

後輩や同期、また先輩などの結婚報告、妊娠報告など毎日のように職場では幸せな報告がたくさんあります。
その場ではとてもおめでたいことで祝福しますが、家に帰り1人になると彼氏がいない自分の惨めさや虚しさで落ち込んでしまいます。
正直、羨ましい気持ちがあると思いますが、素直に祝福出来ない自分がとても嫌になります。
どうすれば他人の幸せを素直にお祝いできますか?また受け入れることができますか?
(24歳・看護師・Rさん)



ジューンブライドと呼ばれる6月。この時期になると結婚の報告や、お祝い事へのお呼ばれが増えますよね。

心から祝福したいと思う一方で、同僚の幸せに嫉妬や焦り、言いようのないモヤモヤを感じてしまう方も多いのではないでしょうか。

なぜおめでたい事に、このようなマイナスな感情が芽生えてしまうのか、自分の内面の心理を知り感情を切り替えていくことが、このような状況を抜け出すカギになります。


では、マイナスな気持ちを切り替るためのおすすめの方法を3つご紹介します。

・他人の幸せを喜べない心理と原因を知ろう!

・自分と他人に境界線をしっかりつける

・嫉妬心を向上心へと変えてみる

他人の幸せを喜べない心理と原因を知ろう!

同僚の幸せな報告を心から喜んであげたいのに、喜べない自分に苛立ち、自分の現実を突き付けられるようで落ち込んでしまう……。

結婚のピークと言われる20代・30代の女性はこのような感情が芽生えてしまうことは珍しくありません。

では、一体どんな心理が働いて、このような感情が芽生えてしまうのか、探っていきましょう!

まず、同僚の幸せな報告を喜べない、と思う気持ちについて。

人は欲求不満や不安、不快な気持ちに直面した時、自分を守る「防衛機制」が働き、相手を“認めたくない”と思う心理が働きます。
このことを「引き下げの心理」と呼びますが、他人の結婚を認めてしまうと、「自分はまだ結婚していないのに」という事実が同時に芽生え、素直に喜ぶことができないのです。
これは、自分のプライドを保つためでもあり、劣等感を打ち消したいという感情が根本的にあることが原因と思われます。

次に、彼氏がいない自分に対して落ち込んでしまう気持ちについて。

これは、「私も結婚したい」「子供がほしい」と思っているにも関わらず、できていない自分とできた相手を“比較”し、理不尽さ、不公平さを感じて負の感情を抱くようになってしまう状態です。

いずれにせよ、Rさん自身が“マイナス感情で受け止めてしまう”ために起こります。

これは、自分と身近な存在の人に対して起こりやすい感情なのです。

逆に言えば、絶対にこの人みたいになれない!と思う人や距離が遠い相手に対しては純粋にお祝いできますし、幸せな気持ちにすらなります。

Rさんの場合も立場の近い同僚だからこそ、自分と比較して落ち込みやすくなってしまっているのです。

しかし、マイナス感情で受け止めてしまうと精神的負荷をかけてしまうため、さらに自分を苦しめることになります。

ここは、マイナスの感情と上手に「共存」し、気持ちを切り替えていくことが大切です。

自分と他人に境界線をしっかりつける

まずは、マイナスな感情を抱いてしまう自分を嫌うのではなく、「今は喜べないよね、そういう時もあるよね」と自分を認めてあげることが大切です。

完璧にお祝いできない自分に嫌悪感を抱いてしまうと、「お祝いできない自分は嫌なやつなのではないか」などと余計に自分を苦しめてしまう要因にもなります。

誰しも人間ですから、嫌な気持ちをもつことだってあります。
嫉妬心や劣等感は、一見するとマイナスなように感じますが、自分を成長させてくれるきっかけにもなります。
ポジティブな感情とネガティブな感情を上手に共存させて、自分にとってプラスの方向に転換させていくことが重要なのです。

大事なのは“自分は自分、他人は他人”という「自我境界線」を引くこと。
そもそも、人は多種多様な生き方がありますから、他人と比べる必要はないのです。
20代で結婚して幸せな人もいれば、50代で結婚したからこそ幸せな人だっています。

それは、その人自身が自分なりに選んできた人生の結果であって、それに対してRさんがマイナスな感情を生む必要はそもそもないものだったりします。

たとえ、自分の理想としている年齢や相手と結婚していく同僚や友人がいたとしても、もしかしたら自分もその年齢で結婚できるかもしれませんし、理想以上の相手が見つかることだってあり得ます。

他人の環境にばかり目を向けてしまうと、身近にある自分らしい出会いタイミングを見逃し兼ねません。

自分は自分、他人は他人、と割り切って考えるクセをつけていきましょう。
そうすれば、同僚や友人に対して葛藤する気持ちなどは次第に和らいでいくはずです。

嫉妬心を向上心へと変えてみる

先にもお伝えしましたが、嫉妬は必ずしも悪いものではありません。
ただし、羨ましいと思う気持ちを認め、少しでも理想に近づけていくためのエネルギー源にしていくことが大切です。

自分が理想とする未来はどんな形なのか、今の自分ではその道に進めるのか、など客観的に見つめてみましょう。
足りないところや努力しなければいけないことがあれば実践してみる、など“自分の為の行動”を取り入れていくようにしましょう。

外見を磨くことでもいいですし、仕事をもっと頑張ってキャリアアップしたいのならば、すぐにでも実践してみましょう。
そうしていく中で、自分の魅力が開花したり、仕事の努力が報われて人として成長できたりと、さらにRさんの魅力が増していくことだってあります。

また、せっかくなので、身近にいる理想的な環境を手にした同僚に、いろんな話を聞いてみるのも一つの手です。
側から見たら、簡単に手に入れているように見えることも、実は大変な努力をしていたり悩みを抱えていたりするものです。

良い部分を自分も取り入れて悪い部分は事前に知っておけたら、こんなにいいことはないですよね。

まだまだこれからいくらでも可能性があるRさんは、身近に理想的な結婚をしている同僚がいるなんてラッキーです! 自分に活かせるものを吸収していくためのお手本だと受け取ってみてはいかがでしょう。

自分に教えてくれる先輩がたくさんいると思えば、とても素敵な状況なのではないでしょうか。

ということで、
今回の合言葉は「自分の幸せだけにエネルギーを使おう!」です。

ではでは、皆さまのよき日々を願って……♥

PROFILE

著者:長谷川ミナ
アラサーの行動心理士。日課は瞑想すること。祖母譲りの強い直感で分かるオーラに加え、行動から見える他人の心理を読み取り、皆さまの日常の悩みやモヤモヤを紐解いていきます。

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