• > まるで美術館!? アートが楽しめるおとなの温泉宿「大黒屋」 [おとなスタイル]

まるで美術館!? アートが楽しめるおとなの温泉宿「大黒屋」 [おとなスタイル]

2017年12月06日(水) 10時00分配信

『おとなスタイル』2018冬号より

アートの宿として知られる、那須塩原の板室温泉「大黒屋」。『おとなスタイル』2018冬号でも、「極楽温泉」としてご紹介しています。ロケーションや施設、お料理に“湯”と、温泉選びの基準は多々ありますが、今日はこの「大黒屋」でしか味わえない、本誌では紹介しきれなかったアートな一面をお届けします。

温泉なのにアート? と思うかもしれませんが、もともと大黒屋は創業460年を超える伝統ある老舗温泉旅館。アートが好きな現オーナーがこの旅館を継ぐにあたり、他にない面白いことをやってみたいという思いで、伝統ある温泉宿としての良いところはそのまま継承しつつ、施設や経営スタイルに現代アート作品を取り入れたことが「アートの宿」大黒屋のはじまりだったそう。まずは宿内にアート作品を置くことからはじまって、次第に作家を応援するように。現在では大黒屋公募展を開催し、大賞受賞者には個展開催の場を提供するなど、作家の創作活動の継続的な支援などを行っています。

撮影/大河内禎

大黒屋サロンで11月29日まで新作展が開催されていた菅 木志雄さんは、大黒屋の場づくりの柱の作家。
菅さんといえば、ユナイテッドアローズ原宿本店リニューアルオープン時に店内に展示されたことでも話題になった、60年代後半から70年代に日本の現代美術で起きた大きな動向「もの派」の代表作家の一人。現在も国内外で高い評価を受けていて、2015年には東京都現代美術館、ヴァンジ彫刻庭園美術館での2つの大規模な個展を同時期開催し大きな話題となりました。第57回毎日芸術賞を受賞、近年は国際的に大きな展覧会を開催しています。
大黒屋では1991年に庭「天の点景」の制作と個展を開催してから26年、定期的に菅さんの展覧会を開催。敷地内には5つの庭「天の点景」「間の相景」「空聞見石庭」「風の耕路」「集空庭」 が完成し、2008年には作品を常設展示するスペース「菅木志雄倉庫美術館」を開館。1980年代から現在に至るまでの作品およそ300点を展示しています。
作家の活躍とともに大黒屋もより一層「アートな宿」へ。菅さんが制作した5つの庭のインスタレーションも含めた作品鑑賞ツアーを行うなど、温泉やお料理に芸術的な楽しみをプラス。他の温泉宿にない大黒屋だからこそ堪能できる時間や空間が、“おとな”の女性から高く支持されています。
大黒屋ではこのほかにも、定期的に様々なアートを展開。毎月18日には大黒屋の代表 室井俊二さんと疑問に思ったことを議題にアーティストとアートについて語る「アートを語る会」、26日はピアノ、弦楽器、和楽器、声楽、朗読劇、落語など幅広いジャンルの「音を楽しむ会」を開催しています。また、大黒屋のスタッフが、温泉のこと、アートのこと、自然のことなどそれぞれの得意分野を生かしてお客様とコミュニケーションを楽しむ「楽々の会」ではワークショップも行っているそう。12月からは、毎年恒例となった酒器展も行われる予定とか。
年の瀬の一日、心身を癒しに「アートの宿」大黒屋を訪れてみてはいかがでしょうか。

 
板室温泉「大黒屋」
栃木県那須塩原市板室856番地

菅木志雄 倉庫美術館について
菅さんが制作した5つの庭のインスタレーションも含めたツアーでの鑑賞となります(日本語のみ)。*宿泊以外の方も観覧可能。ツアー時間外の観覧希望については事前の電話問い合わせを。

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