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バスタオルでできる!歩きづらくなった老犬のお散歩ケア [おとなスタイル]

2017年10月08日(日) 10時00分配信

一般社団法人ランコントレ・ミグノンの代表の友森玲子さんに、老犬も人間も楽しく、快適に過ごすためのポイントを伺いました。
年を取っても刺激は大事 人間も犬もそれは同じです

年を取っても刺激は大事 人間も犬もそれは同じです

犬と暮らすと欠かせないのがお散歩です。でも、年齢を重ねると、足腰の筋肉が弱まってしまい、お散歩が難しくなることも。犬がお散歩に行きたがっても、脚に力が入らず、ヨロヨロしてしまうと、”なんだか大変そうで”、”犬自体がつらいのでは……”とお散歩を躊躇してしまう人も多いようです。
「お散歩には、さまざまな意味があります。足腰を鍛えるというだけでなく、犬にとって、お散歩はさまざまな刺激を得る大事な時間でもあるのです。刺激が少ないと、老化も進んでしまうので、病気や体調が悪いという状況でなければ、できるだけお散歩はした方がいいですね。歩くのが難しい場合は、抱っこやバギーを使ってもいいと思います。歩かなくても、目が見えなくても、音だけでも外は刺激になります」と友森さん。
特に、お散歩習慣があった犬にとって、その習慣はとても大事なものなので、人間がサポートしてお散歩させてあげることが大事だといいます。
「人間もそうですが、年齢を重ねると、寝てばかりいて夜昼逆になってしまうことがあります。お散歩は1日の生活のリズムを作るためにも役立ちます。朝起こして、お散歩すると生活のリズムができて、夜しっかり寝てくれるケースも多いようです。足腰の運動のため、脳への刺激のため、生活のリズムをつくるためにも、お散歩習慣はできるだけ継続したほうがいいと思いますね」

バスタオルのほうが、上手に歩く子も多いので、これで歩けるようなら、市販のハーネスでなくてもいいかも、と友森さんはいいます。

夏場はもちろんですが、気温が高い日や日光の照り返しが強い時間の、日中のお散歩は、老犬でなくても危険です。犬が歩く高さは、アスファルトの反射熱などで、私たちが歩く高さよりも暑いと言われています。夜や日が陰ってからの時間帯で、アスファルトや地面などを手で触れて、暑くないと感じてからお散歩に出かけましょう。

歩くとヨロヨロしてしまう犬のお散歩には、後ろ足を補助するハーネスが有効だと友森さんはいいます。
「ただ、ハーネスだと最初歩かない子もいるので、ハーネスをつける前に、バスタオルを使ってハーネスが使えるかを試してあげるといいでしょう。バスタオルは細く折りたたまずに、胴体に通します。後ろ足の部分を持ち上げるように釣って、サポートしながら歩かせてみましょう。このとき、タオルを細しすぎると安定感がなく、さらに圧がかかって痛がることもあるので、バスタオルを細くせずに、介助してあげるのがコツです」
バスタオルハーネスでのお散歩介助

無理をせずに、犬の歩行ペースに合わせて、サポートしてあげましょう。

バスタオルハーネスでのお散歩介助

この日は、猛暑だったので室内で練習しました。

また、後ろ足が弱く、上手に立てない場合にもコツがあるといいます。
「上に持ち上げて立たせるのではなく、お尻を斜め上にやさしく押し出すようにして、前に向かってサポートしてげると、スッと立てることが多いので試してみてください」

【老犬のお散歩の注意点】
・刺激がないと老化が進むことがあるのででお散歩行った方がいい
・歩けない場合は、抱っこやバギーでもいいので、外の刺激も定期的に
・よろけてしまうなど上手に歩けない場合は、バスタオルハーネスがおすすめ
“老い”を肯定的に受け入れることが、老犬との暮らしを楽しくします

ともに歩む大切な時間を共有しましょう。

“老い”を肯定的に受け入れることが、老犬との暮らしを楽しくします

老いるというとネガティブな印象を持つ人も少なくありません。確かに、体も弱くなり、年齢を考えるといつまでいっしょにいられるのか、と切なくなる部分もあります。
そして、夜鳴きやトイレ介助など、さまざまな場面にも遭遇します。
「こういうと嫌がる方もいるかもしれませんが、結局は人も動物も同じように、老いを迎えます。年齢を重ねば、私たちもできないことが増えます。そして、それは動物たちも同じです。そして、そんな老いた犬や猫と向き合えるのも、長年、大事に暮らしてきたからこそある時間でもあるのです」と友森さん。
老いを肯定的に受け入れるというのはとても難しいことかもしれません。でも、ともに歩むための大事な時間として受け入れてみる、そんな大事なことを友森さんから教えてもらいました。
ランコントレ・ミグノン
東京・千葉にシェルターを持ち、犬・猫・うさぎ・鳥を愛護センターや被災地から保護。定期的に譲渡会も行っている。北参道シェルターには病院やトリミングサロンも併設。お散歩やミルクなどのボランティアを随時募集。

 

 

おとなスタイル
撮影/清水奈緒

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