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『奥田民生になりたいボーイと、出会う男すべて狂わせるガール』から学ぶ男目線的モテ。 [with]

2017年09月28日(木) 12時00分配信

(C)2017「民生ボーイと狂わせガール」製作委員会

『奥田民生になりたいボーイと、出会う男すべてを狂わせるガール』は、まさに文字通り、奥田民生に憧れる編集者が、めちゃめちゃ可愛いファッションプレスの女の子に一目惚れし、翻弄されまくる物語。男の妄想を描いて右に出るものはいない大根仁監督が、とにかく水原希子ちゃんを「男子目線」の理想の女の子として撮った作品です。

(C)2017「民生ボーイと狂わせガール」製作委員会

女性誌ではよく「モテ」をテーマに、こんなコーディネート、こんな化粧、こんな仕草、こんな行動……みたいな特集が組まれていますよね。それって「女子目線」から見ると、へー、なるほど、確かにこういう女子ってモテるかも……なーんて思わせられる、それなりの説得力がある気がします。

(C)2017「民生ボーイと狂わせガール」製作委員会

一方、この映画で希子ちゃん演じる「狂わせガール」は、完全な「男子目線」。やけにお尻を強調して男の鼻先で振ってみたり、坂の上でミニワンピで下着見えるか見えないかのギリギリの線ではしゃいでくれたり、ところかまわずキスを求めてきたり、食事の途中で唐突に耳舐めて見たり、まあ当然っちゃ当然なんですが、男子マンガ的妄想と監督の妄想が絡み合って、「男子目線」のあまりのわかりやすさ、性的なものへの直結感、そして「女子目線」との落差に、ちょっとびっくりしたりします。

(C)2017「民生ボーイと狂わせガール」製作委員会

そして私個人としては、こんな女子いませんから、いたとしてもそれは完全に意図的、何かしらの「裏」がありますから――と思ったわけですが、映画的にもこれは完全な確信犯で、この作品最大のミソでもあります。ラストに、まるでしっぺ返しのように見えてくるあかり(もしかしたら、彼女を通じて描かれるあらゆる女子)の正体は、ある意味ものすごくリアルで痛快です。
ビジュアル的な見どころは、もちろん水原希子ちゃんのファッション。大根監督は「すべての場面で違う服を」とこだわったらしく、カジュアル、パーティー、ランジェリーなど、まるで着せ替え人形みたいな可愛さ。女子的にはこれを見ているだけでも楽しめる映画になっています。
『奥田民生になりたいボーイと、出会う男すべて狂わせるガール』絶賛公開中!
文/渥美志保

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