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号泣の青春モノ『君の膵臓を食べたい』で、北川景子が演出する笑顔のラスト [with]

2017年08月02日(水) 20時00分配信

(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 (C)住野よる/双葉社

え?ホラーなの?というタイトルが印象的な『君の膵臓を食べたい』。余命いくばくもない“クラスの人気者”の女子高生・桜良と、友達がいないクラスのはみ出しもの(だけどイケメン)の男の子【僕】の、恋とも友情とも言える関係を描いた青春映画です。

(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 (C)住野よる/双葉社

映画は、12年後に母校の先生になった僕の口から語られる高校時代を描いて行きます。病院で日記を拾い、誰も知らない桜良の病気について知った【僕】は、それ以来、秘密の共有者として、彼女の「死ぬまでにしたいこと」リストの実行に付き合うハメに。

(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 (C)住野よる/双葉社

自己完結型の僕は、自由奔放な桜良に振り回されながらも、人と関わることの楽しさや喜び、悲しさや苦しさを味わい、次第に変わってゆきます。正反対の二人が急に仲良くし始めたことで起こるさざ波が、これまた青春の甘苦さに満ちているのもたまりません。

(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 (C)住野よる/双葉社

桜良の病気を知った【僕】が言う「一番辛い人を差し置いて周囲が“辛い”と泣くのは失礼」というような言葉や、タイトルの「君の膵臓を食べたい」という文言など、すべてがラストで「二人の関係がどれだけ特別だったか」を示すものとして響いてくる、もうこの辺りには誰もが号泣してしまうと思います。

(C)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 (C)住野よる/双葉社

この映画、もしかして原作越え?かと思うのは、小説にはない12年後のエピソードがすごくいいこと。【僕】は母校の先生になり、図書委員だった二人の思い出の場所である図書館の整理をすることになるのですが、彼女がそこに残したいくつもの痕跡が過去に残したままの切ない思いを完結させてゆきます。
特に12年後の【僕】と、桜良の親友・恭子の再会が最高なのですが、12年後の恭子を演じた北川景子さんが素晴らしかった。彼女がアドリブで言ったというあまりに恭子らしいラストのセリフが、映画を「泣ける」だけでなく「笑顔」で〆てくれます。ぜひぜひご覧くださいませ。
『君の膵臓を食べたい』 全国ロードショー公開中!
文/渥美志保

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