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『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』に見る、「お祭り映画」の3条件+1 [with]

2017年07月08日(土) 12時00分配信

(C)2017 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

シリーズ最新作『パイレーツ・オブ・カリビアン 最期の海賊』がいよいよ公開です。この作品が来ると「ああ、夏だな~」って感じがしますね~。今回はあらゆる呪いを解くと言われる「ポセイドンの槍」を巡り、海賊たちが大海原で壮大な追いかけっこを繰り広げます。

このシリーズが愛される理由は、なんといってもジャック・スパローのキャラクターですよね。でも個人的に今回の作品が「最高!」と思うのは、以前はどこかしらにあった「悪ぶってるけど正義」みたいな雰囲気がまったくないからです。今回登場する悪役は、若き日のジャックにやりこめられて怪物化した男なのですが、この人がシリーズ史上最高の迫力で「あいつを絶対殺したる」と迫ってくる、さらに登場人物たちはそれぞれに自分の思いを抱えていますが、ジャックだけが完全な能天気。何の責任も何の義務も果たさず、卑怯で見栄っ張りでお調子者で逃げ足が速く、全般的には激しくマヌケという、こんなにもピースで楽しいキャラクターは他にはいません。
今回の作品をすごーく楽しく見て、個人的に感じたのは、『パイレーツ・オブ・カリビアン』は「お祭り映画」という新たな段階に到達したんじゃないかなーということです。これ私が勝手に作った言葉ですが、つまりは『スターウォーズ』に代表されるような絶対コケない映画のことで、それにはいくつかの条件があります。まずはファンがコスプレし始めること。それから、鳴るだけでワクワクするテーマ曲があること。この二つに関しては、『パイカリ』は問答無用ですよね。

それから物語の中で次世代が誕生すること。「家族」の要素が入ると観客のすそ野がすごーく広がっていくし、シリーズそのものが安定期に入った証拠と言えると思います。今回はまさにそれが実現し、最初の3作品で登場したウィル・ターナー&エリザベス・スワンのカップルが、その息子の活躍によってシリーズ復帰を果たします。

最後にもう一つ付け加えるなら、大物有名人がお遊び的に「カメオ出演」していること。前回はジャックのお父さん役で、ローリングストーンズのギタリスト、キース・リチャーズが登場しましたが、今回はジャックのおじさんの大物ミュージシャンが登場。スパロー一族のカメオ出演、今後も続くお約束になりそうな雰囲気大です。こちらも楽しみにご覧くださいね~。
『パイレーツ・オブ・カリビアン 最期の海賊』絶賛公開中!
文/渥美志保

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