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遠方の従妹が自分の母の世話を我が家に丸投げ。ほどほどにしてほしいと伝えるには? [mi-mollet]

2017年06月09日(金) 14時00分配信

トッポッキさんからの質問

Q. 従妹が自分の母親の世話を、私の母に頼ってきます。 関係をこじらせず、程々にしてくれるよう頼むには?

1年ほど前から母の姉(80代)である伯母が認知症を発症し、施設に入りました。伯母の夫は他界しており、娘(私にとっては従妹)が一人います。が、従妹は遠方に住んでいるため、いつも私の母に用事を頼みます。着替えを持って行くくらいは良いのですが、施設の手続きから医師との対応まで、すべて母に頼んできます。先日、深夜に伯母が腹痛を訴えたときも、従妹から母に電話があり、母と私が駆けつける、という事態に。結局様子見とはなったのですが、母は「責任が重すぎる」と動揺していました。しかも従妹は、その後も帰省していません。おそらく深く考えず、無邪気に頼っているのだと思います。が、母も高齢なので深夜にまで連絡されるのは心配です。従妹とはずっと良い関係で、母も私も大好きです。関係をこじらせずに、母を頼るのは程々にしてほしいと伝えるには、どうしたらいいでしょうか?(50歳)

特別ゲスト 金子稚子さんの回答

A. 介護しない理由を究明しようとせず
ただ自分たちの希望を伝えるのがいいかと思います。

これはなかなか難しい問題ですね。従妹は、トッポッキさんのお母さまが高齢と認識していらっしゃらないようですし、自身のお母さまの介護にもしっかり向き合えていないように感じました。お書きになっているように、子供のように無邪気なお気持ちなのでしょう。だとしても、限度というものがありますよね。いくらお母さまと伯母さまが姉妹だといっても、今は独立した家庭を持っている者同士。病気の判断までお願いするというのは、さすがにいきすぎだと思います。

ですからこの出来事を機会に、従妹と話し合われたほうがよいと思います。メールか手紙を出して、「会えないか」と打診してみてはいかがでしょう。「従妹とは良い関係」とのことですから、話し合えばきっと分かってくれるのではないでしょうか。

同時に、伯母さまはご高齢ですから、この先も何があるか分かりません。それは娘である従妹自身が、主治医から聞いて把握しておくべきこと。主治医には、従妹に直接伝えるようお願いしておくことも必要だと思います。

さて従妹との話し合いですが、電話ではなく会ったほうがやはり良いかと思います。できればトッポッキさんもご一緒に。それで、「病気の判断までは責任が重すぎる」ということを伝えてください。さらには、従妹自身が遠距離介護できる体制を整えるように、ということもヤンワリと伝えられるのが良いでしょう。

従妹が無邪気にお願いしているだけなら、ハッとなって、少し控えるようになるのではないかと思います。でも何やかんや言い訳して逃げているようでしたら、少々強く出たほうがいいかもしれません。たとえば伯母さまが入っていらっしゃる施設の人やケアマネージャーなど、第三者を交えてお話されると良いでしょう。もしくは情報不足が理由で、父親の世話を家族以外の他人にお願いする策が思いつかないだけかもしれません。

理由は分かりませんが、大事なのは、介護をしない理由を追求しないようにすることです。もしお母さんの介護をしたくないという心理が潜んでいた場合、従妹も後ろめたさを感じているはずなので、そこを突かれるとかえって自分を正統化しようと頑になってしまうかもしれませんから。原因究明よりも、ただ、トッポッキさん家族側の「ここまでしかできない」を伝えることです。この状況を改善するには、伝え方が何よりも大事になってくると思います。従妹を孤立させないように、気遣って差し上げられたらいいですね。
いかがですか?
金子稚子さんの回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE

金子稚子(かねこわかこ)
1967年生まれ。終活ジャーナリスト。終活ナビゲーター。一般社団法人日本医療コーディネーター協会顧問。雑誌、書籍の編集者、広告制作ディレクターの経験を生かし、死の前後に関わるあらゆる情報提供やサポートをおこなう「ライフ・ターミナル・ネットワーク」という活動を創設、代表を務めている。また、医療関係や宗教関係、葬儀関係、生命保険などの各種団体・企業や一般向けにも研修や講演活動もおこなっている。2012年に他界した流通ジャーナリストの金子哲雄氏の妻であり、著書に『金子哲雄の妻の生き方~夫を看取った500日』(小学館文庫)、『死後のプロデュース』(PHP新書)、『アクティブ・エンディング 大人の「終活」新作法』(河出書房新社)など。編集・執筆協力に『大人のおしゃれ手帖特別編集 親の看取り』(宝島社)がある。

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