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【人間関係Q&A】裏表のある人たちを見ていて人間不信に。明るさを取り戻したい [mi-mollet]

2017年05月09日(火) 20時00分配信

Lavekoさんからの質問
Q. フェアではない人たちを多く見るようになってすっかり自分の性格が変わってしまった……

私は人見知りなのか、本当の自分を出さずに毎日を過ごしてます。会社では、相手によって態度を変える人、悪口を言っていたのにいざその人が来るとゴマをする人、等をたくさん見てきたせいか、人間不信に。自分もそんなふうに言われているんじゃないか、と人の目を気にするようになってしまいました。いつも、話したいなと思ってもできないまま終わってしまいます。一方、それ以前に出会っている家族や、若い頃の友達には本当の明るい私でいられます。どうしたら以前の自分に戻れるのでしょうか。

特別ゲスト 齊藤勇先生の回答
A. 人は誰しも、フォーマルグループとインフォーマルグループの両方に所属しているのです。

人が所属する人間関係グループには、家族や友人といった、心を通い合わせる「インフォーマルグループ」と、仕事関係のようにビジネスライクな付き合いをする「フォーマルグループ」があります。つまり、会社の人間関係と、家族や友人といった人間関係はまったく別もの。ですから「フォーマルグループ」である会社の人たちに、「インフォーマルグループ」と同じ付き合いを求めても無理な話なのです。

そして誰しもこの両方のグループに所属しているものであり、「インフォーマルグループ」での自分が「フォーマルグループ」では出せない、というのは、そもそも悩むことではないのです。

「フォーマルグループ」にいるとき人は、Lavekoさんのおっしゃるように、相手によって態度を切り替えます。そうしないと仕事がうまく回らないからです。たとえば、上司にも同僚や部下と同じようなフランクな態度をとったら大抵は怒られるでしょうし、反対に同僚や部下に、上司に対するような丁寧な態度をとっても壁ができてしまいますよね。でもそうやって相手によって態度を切り替えることで、人間関係を円滑にすることができる。俗にいう“欠席裁判”も、共通の苦手な存在を作ることでお互いの絆を強めようという、本能的なコミュニケーション術なのですよ。

Levekoさんはとてもお優しい方なのだと思います。だから恐らく、この「フォーマルグループ」での付き合いができないのでしょう。ただ、それで人間不信になるのはLevekoさんにとっても良い状態ではありません。悪口を言っていた上司でも、いざ目の前に来たらゴマをする、人間とはそういうものなのです。そこに無理に合わせて悪口を言う必要はまったくありませんが、ただ「人はそういうもの」と受け止めてください。それだけでもかなり気が楽になれると思いますよ。

 
いかがですか?
齊藤先生の回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE

齊藤 勇(さいとういさむ)
1943年生まれ。心理学者、立正大学心理学部名誉教授。専門は対人心理学と恋愛心理学。分かりやすい講義が人気で、『笑っていいとも!』(フジテレビ)や『それいけ!ココロジー』(読売テレビ)など多数のテレビにも出演していた。著書は100冊以上あり、『男と女の心理学入門』(かんき出版)、『悪用禁止!思いのままに人をあやつる心理学大全』(宝島社新書)、『ずるい心理学~上司に得意先、先輩、同僚も年下まで、なんかいいように“使われている”~』(ぱる出版)、『超・相槌』(文響社)など近著も多数。

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