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生き別れた家族をグーグルアースで発見!? 驚きの実話『LION』 [with]

2017年04月23日(日) 11時00分配信

(C) GAGA Corporation. All Rights Reserved.

5歳の頃に迷子になり、インドの孤児院からオーストラリアの夫婦に引き取られた少年サルー。『LION 25年目のただいま』は、青年になった彼が、わずかな記憶とグーグルアースを頼りに、生まれ故郷の村にたどり着くまでを描いた作品。ちょっと信じられませんが、これ、なんと実話です。

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サルーが行方不明になったのは5歳で、どこの駅から、どんな電車に乗り、どれくらい走ったのかはもちろん、自分の故郷の村の名前さえ正確には覚えておらず、覚えていたのは最初にいた駅の近くに給水塔があったという事実だけ。でも特定の情報を探そうと思う人間にとってインターネットは情報の宝庫です。当時の電車の路線、当時の電車のスピードなどを調べ、そこから移動したおおよその距離を計算、インドの地図でその範囲内の駅を割り出し、見当をつけた駅の周辺の風景をグーグルアースでチェックして……と、ここまで現場に行かずにできちゃうのが、今の時代のすごいところです。

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この映画を見て、数年前に話題となったあるニュースを思い出しました。パリで暮らす韓国系のアナイスは、ある日友人に見せられたYoutubeの映像の中に、自分と瓜二つの少女サマンサが映っていることを発見します。アナイスは映像を頼りに、アメリカに住むサマンサのFacebookページを探し当ててチェックすると、なんと誕生日も生まれた町も同じ!実はこのふたり、生まれてすぐに離れ離れになった双子だったのです。危険とか面倒くさいとかフェイクニュースだらけとか、よくない面ばかりがとりざたされがちなインターネットですが、こういう奇跡もあるのだから侮れません。
映画『LION 25年目のただいま』の主演は、’08年にオスカーを総ナメにした名作『スラムドッグ$ミリオネア』のデーブ・パテル。あの映画でも描かれていたインドの人身売買の現実が、この映画でも再び迷子のサルーに襲い掛かるのも印象に残ります。ものすごーく発展しながら、そういう危険もまだまだ残っている、インドという国の計り知れない混沌も垣間見れる作品です。

『LION 25年目のただいま』大ヒット公開中!
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文/渥美志保

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