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将来の肌トラブルにつながる「紫外線」。日頃から対策を [mi-mollet]

2017年02月24日(金) 20時00分配信

モーニングママさんからの質問
Q.【今さら聞けない美容のいろは】雑誌やWEBで紫外線は肌に良くないという話を読んだりすると、“しなきゃいけないな〜”と感じつつ、その一方で普段の生活の中でどれだけ紫外線ケアをしたら良いのか、その加減がわかりません。最近では、幼稚園でもUVケアの啓蒙をしているところがあると聞きました。美容に詳しい人に聞くのは恥ずかしいのですが(苦笑)、教えていただけますようお願いいたします。

資生堂グローバルイノベーションセンター・佐藤潔さんの回答
A. 肌のことを考えると、日常的な紫外線ケアをおすすめします。

もう1度、紫外線についておさらいしてみましょう。
紫外線を浴びるとどうなるか。「肌」にフォーカスして考えてみると、やはり「悪い」ですね。紫外線に当たると皮膚が赤くなって、そのあとに色素沈着を起こして黒くなりますが、時間が経てば元の肌の色に戻ってしまいます。

しかし、紫外線を浴びた肌は、シミやシワといった将来のトラブルにつながるさまざまな引き金が引かれてしまいます。紫外線を浴びることによって遺伝子(DNA)に多くの傷がついたり、炎症によって皮膚の構造が破壊されたりするのです。そのような傷害の多くは皮膚の本来持っている力で回復するのですが、一部はエラーとなって蓄積していきます。

たとえば、サーフィンやテニスなどで若い頃から強い日差しを浴びている人や、農業や漁業で職業的に強い日差しを継続的に浴びている人は、紫外線があたった部分に深いシワやシミなどの美容上のトラブルが生じることは明らか。紫外線を浴びることは将来的な美容のトラブルにつながるのです。
紫外線には主にUVA、UVBがありますが、その特徴も知っておいたほうが良いと思います。

● UVB
屋外で日やけをすると皮膚が赤くなり、2~3日後に黒くなります。長期的に繰り返し浴びることでシミやシワの原因になるといわれています。

● UVA
皮膚を短時間で黒くする作用があり、少量のUVAを浴びた場合は数分で元の肌色に戻ってしまいますが、多量に浴びると元に戻らなくなり、UVBとは異なるメカニズムで皮膚を黒くしてしまいます。UVBほどの強力な作用はないと考えられていますが、UVBよりも肌の奥まで到達する性質があり、シワやたるみの原因になると考えられています。
また、雲や窓ガラスを通り抜けやすいという性質も持っているので、日常的にUVAの防御も気にかける必要があります。
紫外線ケアに関しては、日差しの強いところにでるような特別な時だけケアするのではなく、日常的に気をつけることが大切です。オフィスやショッピング程度の外出ではSPFやPAは低めでも構いませんが、真夏などは思いがけず強い日差しを浴びてしまったという声をよく聞くので、その日の天気に注意してください。
紫外線ケアを塗るときの注意点として、

・ 重ねづけするなどして、薄くなり過ぎないようにすることと
・ ムラ塗りがないように気をつけること
・ 耳やうなじ、首の後ろなど塗り忘れに注意
・ 汗のかきやすい部分や衣服などで擦れやすい部分は塗り直すことも必要

肌荒れなどが生じていると紫外線に対する感受性が上がってしまうので、日頃から乾燥に気をつけるなど、肌を整えることも大事。結果的に紫外線対策につながります。

PROFILE

佐藤潔さん・資生堂グローバルイノベーションセンター

1993 年に資生堂に入社。入社後は美白や紫外線の研究を担当し紫外線関連の研究歴は20年以上。現在は日本化粧品工業連合の紫外線専門部会長も担当。

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