• > 嫌な部分が見えてきた夫との、結婚生活の続け方 [mi-mollet]

嫌な部分が見えてきた夫との、結婚生活の続け方 [mi-mollet]

2017年02月05日(日) 20時00分配信

野乃さんからの質問

Q.結婚してから夫の微妙な性格の悪さが見えてきて……
夫(45)とは見合いで知り合い、1年後に結婚しました。そのため夫の良い面しか見ていなかったようです。結婚後4年ぐらいした頃から、夫は疲れるとトゲがあることを言うようになりました。私が自分の視点を述べると「そういう批評、得意だよね」と半笑いで言ったり、また、たとえば外食で「カレーを食べたい」と言うと、「本当は匂いがつくから嫌なんだよね」などと嫌味を言いながら店に入ったり。たしかに結婚当初の私は自分の主張はあまりせず、夫に合わせていました。でも私も自分の話をしたいし食べたいものを食べたいです。もちろんバランスだと思っていますが、それが気に入らない夫の小ささや、嫌味を言う性格の悪さのほうが気になり始め、夫にマイナス感情を抱く一方です。子供もいないし別れたほうがいいのかなと思いますし、こんなことで別れてたら結婚なんて無理なのでは、とも思います。金子さんはどう思われますでしょうか?

特別ゲスト 金子稚子さんの回答

A.“新しいご主人”と“新しい自分”が出てきている……。
だからこそあらためて、「結婚に何を求めるのか」という
本質的なテーマに向き合ってください。
ご相談を読んで、私は、野乃さんは“新しいご主人”と出会い始めたのだな、と思いました。そこで、結婚に何を求めるか、という本質的なテーマを考えてほしいと思います。

私の夫は生前、「僕より君が先に死んだらどうしよう」と言ったことがあるのですが、私はそのとき「それでは困る」と返しました。「『その人がいなくなったら……』ではなく、『二人の関係をどうするか』を考えるのが結婚というものじゃないの?」と。「もし僕が浮気をしたらどうする?」と聞かれたこともありましたが、そのときも「アナタが浮気をしたことを問いつめるより、私たちの関係をどうしたいのかを尋ねると思う」と答えたものです。

結婚において肝心なのは、パートナーとしてどういう関係を築きたいのか、ということだと思うのですよ。恋愛とは違いますから。私は編集者でしたから、夫の「流通ジャーナリストとして活躍する」という夢を、二人で力を合わせてカタチにしたいと思っていました。ですから、二人で築いていくものが見えていたのです。そうすると、それ以外のところはまったく気にならなくなったのです。夫がどれだけ服を散らかそうが、仕事柄、家中にチラシを散乱させようが。本当に、“パンツの共有化”などめちゃくちゃユニークな行動ばかりの夫だったのですが……(苦笑)。

このように私は結婚に求めるものがシンプルでしたので、夫の欠点と言われる部分も気になりませんでした。欠点もむしろ、“新しい夫と出会えている”という楽しさになっていた気がします。たしかに、夫が起こしたトラブルの尻拭いに私が謝りに行ったことも何度もありましたが、私は夫婦関係を“同志”と考えていましたから、むしろ私が守っていこうと思っていたのです。

野乃さんは、結婚に何を求めたいと考えられているのでしょうか? それが“安定生活”なら、ご主人の短所には目をつむって経済的安定を取ったほうが良いかもしれません。でも“心地よさ”が一番大事なのでしたら、夫にも「結婚に何を求めているの?」と問うて話し合いをなさってください。ご主人もそれだけ嫌みを言うのは、今まで我慢してきたことがいっぱいあるからではないでしょうか。お互いそういったトゲを持ち合いながら無理に合わせても、いずれひずみが生じると思うのです。それでもしご主人と別れて誰かと再婚をされたとしても、その本質に向き合わない限り、また同じことを繰り返されるのではないでしょうか。厳しいことを言わせていただきますが……。

野乃さんもおそらく、今までは妻として自分を演じていたのだと思います。ですが4年たって、自分にも“新しい自分”が出てきた。だからこそ、より話し合いが必要だと思います。女性の場合、嫌いを突き詰め始めると「同じ空気も吸いたくない!」なんてことになってしまいますから、できるだけ早い段階で話し合いをなさってください。そうして、2人で共有できる何かを見つけられることを祈っています。

いかがですか?
金子稚子さんの回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE

金子稚子(かねこわかこ)
1967年生まれ。終活ジャーナリスト。終活ナビゲーター。一般社団法人日本医療コーディネーター協会顧問。雑誌、書籍の編集者、広告制作ディレクターの経験を生かし、死の前後に関わるあらゆる情報提供やサポートをおこなう「ライフ・ターミナル・ネットワーク」という活動を創設、代表を務めている。また、医療関係や宗教関係、葬儀関係、生命保険などの各種団体・企業や一般向けにも研修や講演活動もおこなっている。2012年に他界した流通ジャーナリストの金子哲雄氏の妻であり、著書に『金子哲雄の妻の生き方~夫を看取った500日』(小学館文庫)、『死後のプロデュース』(PHP新書)、『アクティブ・エンディング 大人の「終活」新作法』(河出書房新社)など。編集・執筆協力に『大人のおしゃれ手帖特別編集 親の看取り』(宝島社)がある。

【関連記事】

NEWS&TOPICS一覧に戻る

ミモレ
FRaU DWbDG
  • FRaU DWbDG
  • 成熟に向かう大人の女性へ
  • ワーママ
  • Aiプレミアムクラブ会員募集中!

このページのTOPへ戻る