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石田ゆり子の美の秘密「美しい大人の歳の重ね方とは?」  [FRaU]

2016年11月29日(火) 21時00分配信

若いことが美しいという 世の中の風潮を変えたい

Photo:Takashi Honma

若いことが美しいという 世の中の風潮を変えたい

―― 取材のあった日の数日前、小泉今日子さんと社会学者の上野千鶴子さんが雑誌で対談し、そこでのトピックスが、ネットでニュースになっていた。

「この間、小泉さんの対談“アンチエイジングって言葉が嫌い“って記事を目にしたんですが、私も全く同感です。アンチエイジングって、ヘンな言葉ですよね? 日本の社会には、女性は特に若いことをよしとする風潮がある。ヨーロッパでは、女性はマダムにならないと認められないのに、これはやはり日本の男の人が幼稚だからじゃないかとどうしても思います。もちろん若いことは美しいし、本当に素晴らしい。でも、若ければ良い、というような風潮は、私たちくらいの世代が変えていかなくては……というか、変えていきたいなぁと。
20代は、キラキラしているけど辛い。何もかも初めてで自分に対して無理をして。私は、今の自分の方が自分らしいし、好きです。人から見てもきっと、今の私の方がいいんじゃないかなぁ、と思います。でも、それは当り前なんですよ。だって20年増しで自分と向き合ってきたんですから。だから人生は、年を重ねる程愉しくなるはずだと本当に思っているんです。

勿論、年齢を重ねればシワとかシミとか色々でてきます。私も自分の出ているドラマを観てうわー、と思う時もある(苦笑)。でも、例えば長年付き合っている友人が笑った時にクシャッと目尻にシワが寄る。それを私は、とても愛しいなと感じるんです。なんかホロッとしたりして。シワは、年輪。笑いジワとかよいシワは素敵なもの。シワひとつない顔よりもずっと魅力的だなと思います。

だから、女の人がちょっと太ったり年をとったりするとすぐに「劣化」と書く、あれは本当に不快です。みんな同じように年をとるのに。時間の流れだけは平等なのに。芸能界を見渡すだけでも、素敵に歳を重ねている先輩が沢山いらっしゃるし、私も年相応に変化していくと思います。4年後は東京オリンピックがあり、日本は海外からの注目を更に集めるわけで、シワ=劣化と決めつけるような幼稚なことでは本当に恥ずかしい。社会が大人になっていかないといけないと思います」
人って、その年なり じゃないと意味がない

Photo:Takashi Honma

人って、その年なり じゃないと意味がない

―― この10月で47歳になった。若く見られるけれど、「若いですね」と言われることがそんなに嬉しいわけではない。むしろ、“その年なりの人“になっていることに、彼女はこだわっている。

「老けて見える必要もないけれど、若く見える必要もない。人って、その年なりじゃないと意味がないと思うんです。私、“転がる石には苔が生えぬ“って諺が好きなんです。“流れる水は腐らず“でもいいんですが、活発に活動していたら、余計なものはつかない。積極的に動いていれば、精一杯今を頑張っていれば、人は澱まない。余計なもののない、澱みや濁りのない生き方が、私としては理想ですね」

※フラウ2016年12月号より一部抜粋

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