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マンションを買ったばかりのシングルマザー。必要な貯金額は? [mi-mollet]

2016年11月05日(土) 17時00分配信

あづきちさんからの質問

Q. マンションを買ったばかりのシングルマザー。
今後のためにはどれくらいの貯金が必要?

私は37歳のシングルマザーで、このたびマンションを購入しました。子供はこれから小学校に入学です。現在習い事に40,000円、ローンに60,000円、プラス光熱費・通信費など。ハッキリ言って貯蓄の余裕はなく、財形で毎月数万円だけです。今後、子供のため自分の老後のためにどのくらいの貯蓄が必要なのでしょうか?

特別ゲスト 風呂内亜矢先生の回答

A. お子さんを大学に進学させたいなら、入学までに最低でも200万円は貯蓄しておきたいところです。

子供のためのお金というのは、高校を卒業するまでは“生活費”として考えたので大丈夫なんです。私立に通わせなければ授業料はそんなに高くはありませんから、別枠として考える必要はないでしょう。
ただし大学に入ると、少しまとまったお金が必要になります。国公立に進学したとしても授業料が年間約50万円、入学年度は入学金が約40万円かかります。下宿をした場合は、さらに100万円ぐらいは必要になってくるでしょう。となると、子供さんが大学に入るまでに、少なくても200万円の貯金は欲しいところです。

そこで簡単に計算してみましょう。
お子さんはこれから小学校に入学とのことですから、大学まであと12年、月に直すと144カ月です。200万円を144カ月で割ると、約14000円。つまり、毎月14000円の貯蓄をすれば国公立には進学できる、という計算になります。おそらく月々の児童手当が15000円ぐらい出ているのではないかと思いますので、それを貯金に回されると良いのではないでしょうか?

お子さんの進学費はこれで貯められそうですが、問題はあづきちさんの老後の資金です。これは現在のお給料や、正社員かそうでないかなどによって年金額が大きく違ってきますので、あくまで目安での計算をお伝えしますね。

たとえば年収が500万円ぐらいの正社員だとしたら、65歳からもらえる厚生年金額は月々15万円ぐらいになります。余裕をもって暮らしていくことを考えるなら、最低でもあと5万はほしいところですよね。ですから退職までに、そのプラス5万分の貯蓄をされてください。

今の女性の平均寿命は86歳です。年金をもらえるようになるギリギリの65歳まで働けたとして、まだ21年あります。つまり、21年分の“プラス5万”が必要になるということ。5万×12カ月×21年=1260万円。これを今から65歳までの28年で貯めるとなると、毎月約38000円の貯蓄が必要、ということになります。

このように計算すると、あづきちさんが月々おこなうといい貯蓄額は、14000円+38000円=52000円ということになります。さらに、もし65歳以降もマンションのローンが残るような組み方をしているならば、その分も28年で割って、プラスしてください。

こう聞くと、そんなにもたくさん貯金しなくてはいけないのか……と目まいがするかもしれませんが、実際はもう少し少なくて大丈夫かもしれません。なぜなら、出ていくお金だけでなくもらえるお金もあるはずですから。正社員なら退職金が出るでしょうし、もし会社が企業年金に加入していれば、その分の年金ももらえます。私的に個人年金に入っているなら、その分も差し引けるでしょう。

上記は、あくまで仮の給与額で計算していますので、自分の収入でぜひ計算され直してください。具体的な額が見えると、無駄に不安にならずにすむものですよ!
いかがですか?
風呂内先生の回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE

風呂内 亜矢(ふろうちあや)
1978年生まれ。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。宅地建物取引士。住宅ローンアドバイザー。大手電機関連会社に務めていた26歳のときに、マンンションを購入。それを機に、マンションの販売会社に転職。実体験を交えた分かりやすい説明が人気で、年間売り上げ1位の実績を上げた。2013年よりファイナンシャルプランナーとして独立。現在は、テレビやラジオ、雑誌、WEBサイトなどで情報を発信中。著書に『貯金80万円、独身の私にもできた! 自宅マンションを買って「お金の不安」に備える方法』(日本実業出版社)、『デキる女は「抜け目」ない』(あさ出版)などがある。がある。

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