• > 久保、前原、増渕、馬場。若きスターが語る「秋ヘアの正解」 [VOCE]

久保、前原、増渕、馬場。若きスターが語る「秋ヘアの正解」 [VOCE]

2016年10月26日(水) 18時00分配信

秋に突入し、「そろそろ髪型を変えたい!」と感じているVOCE読者も多いはず。そこで、ヘア界を牽引する若きスター達が集合し、「今年の秋のヘアトレンド」についてガチで対談!「実は同い年」という4人が、それぞれの視点で紐解く「正解」は? 美容室に行く前に熟読しよう。

<プロフィール(写真左から)>

■AnZie クリエイティブディレクター 久保雄司
「髪は生き物だと思っている」がゆえ、傷ませないのは大前提。髪一本一本の美しい質感を際立たせる、動きを重要視したスタイル作りを信条に、メイクと連動したトレンドを提案。「クボメイク」(講談社刊)で紹介しているように、ヘアアレンジの可愛さも評判。

■WAVY’S 代表 馬場一馬
得意ジャンルはカジュアルストリート系だが、求められればどんなスタイルも叶える、男気溢れる九州男児。サロンの仕上がりが自力で作れる再現性の高さ、伸びてもサマになるテクニックは一度体感すると虜になる、今もっとも髪に触れて欲しい美容師。

■ZACC raffine 増淵聡美
同性だからこそわかるフィーリングで“共感性”を重視したスタイル作りは満足度が高く、前髪などのマイナーチェンジはもちろん、大きなイメチェンに挑戦するときも「この人でなければ!」と熱烈な支持を得ている、業界随一の信頼度を誇る女性美容師。

■Violet 代表 前原穂高
常にアンテナを張り巡らせて、時代の先を行く流行を発信。カットやパーマの凄腕テクニックにプラス、女心を読み解く能力を武器に、あざとく女性像までコントロール。似合うと思わせたい相手に似合うと感じさせ、モテたい人にモテるスタイルへGO!
今年の秋ヘアの正解は「線」「ツヤ」「暖色カラー」

はねっぱボブ

今年の秋ヘアの正解は「線」「ツヤ」「暖色カラー」

久保)ここ数年、いわゆるザ・トレンドっていう統一された打ち出しはなくなってきた気がするよね。しいていうなら、長さ的に人気があるのは、鎖骨レングスかな。

前原)めちゃくちゃ多いよね。スタイルなら、秋はボトムは切りっぱなしで、あえてきちんとしていないところを作りつつ、ふんわりさせたいところにはレイヤーを足したりというのが、いい感じで混ざってくると思う。今回提案した「#はねっぱボブ」もそうだけど、長めだけど重たくない感じ。髪型としても、人としても(笑)

馬場)僕も、切りっぱなしで線を作るヘアは来ると思う。

Uバング

久保)今まではシースルーバングみたいなニュアンス系だったけど、もう少し強さが欲しくなっていて、前髪なりアウトラインなりに線が見えているほうが今っぽい。

増渕)VOCE10月号で提案した「#Uバング」もそんなイメージ。

グローウェーブ

馬場)秋冬は服に重厚感が出てくるから、「#グローウェーブ」で表現したように、質感で軽さを出すことも必要かな。たとえば、面で見せるような濡れた感じのツヤ。

増渕)ツヤは大事。ヘアカラーも、ますますツヤ重視になってくると思う。これまで流行していた寒色系は正直、ツヤも出にくいし、肌もくすんで見えがちなので30代の私には厳しかった(笑) 秋はちょっと暖色よりで、アッシュ系とかオリーブ系に若干乳色がかった紫っぽい色を混ぜるような、コクとツヤを出すヘアカラーが気分。

前原)暖色系のカラーには僕も注目。毎年、秋は暖色系が来ると言われつつ広がりきらなかったので、ブラウンベースのトープっぽい感じとかシナモン系を仕掛けたい。

久保)僕はメイクの流行と連動させているから、今秋はボルドーっぽい感じが好きかな。ほんのりチョコレートっぽい色の中でツヤを残しながらクリーミィな発色にするとか、暖色によりすぎないバランスで。

馬場)あえて黄ばみが残っているような、ベージュっぽい雰囲気もいい。外人っぽくしたい人にオススメです!

パーマの正解は、「カール」ではなく「ウェーブ」

増渕)外人っぽさで言えば、最近、ヘアアイロンを巻くのが難しい髪の中間にパーマをかけてうねりを作っておいて、毛先だけ自分で巻くという人が多いんだよね。外人ニュアンスになるし、ヌケ感も出るから。

前原)パーマだと、少し前まではデジタルパーマが多かったけど“カール”ではなく、かりっとしてない“ウェーブ”を作る、普通のパーマが主流になってきているね。

馬場)波打ち感がナチュラルに出るから、洗いっぱなしでも可愛いし、結んでもかっこよくキマる。

増渕)私自身はスタイリング剤で遊ぶことが増えて、お客様にも提案するようになってきたの。シアバターだけでラフに仕上げたり、そこにちょっとオイルを足してツヤを強調したり。ヘアアイロンで巻かないでも、スタイリング剤を使い分けるだけでアレンジできるから簡単!

久保)僕はメイクや服に合わせて、ヘアアイロンでアレンジするスタイル提案が好きだから、真逆だね。

馬場)美容師にも、それぞれ個性があるということ(笑)

今は、自分の「好き」で髪型を選べる時代!

前原)髪型の方向性をどうしたいのかわからないっていう人もいるけど、要は、何を信じるかだと思うんだよね。たとえば、久保くんみたいに名前がバーンと立っている人が流れを作ると、久保くんが正解になるからそれを信じる人はみんな救われる。だけど、誰を信
じていいのかわからないってふわふわしている人はずっと救われなくて、似合う髪型を探し続けることになる。

馬場)今の美容師は“似合わせる”ことができるし、本当は、一人一人に似合う髪型がたくさんあるんだよね。

前原)そうそう。加えて、いっぱいあるその人に似合う髪型の中で「好み」をどういう風に投影するかに、僕はこだわってる。似合う似合わないは「誰に見られた時」で決めたいのか。会社でなのか友達になのか、彼氏になのか。そこを汲んであげることで満足度があがると思う。

増渕)私も「こういう風に見られたい」、「こういうものが好き」っていう気持ちを持って欲しい。ひとつに絞り切らなくても、いろんな好きの情報を投げてくれれば、そこからぴったりのスタイルを探り当てる!

久保)自分の“好き”で髪型を選べる時代なんだよね。

前原)それ、正解。自分と一緒の“好き”を持っている美容師、感覚が同じ人のところに行くのがベストな手段。

馬場)前原さんのところには、やっぱりモテたい人だね。

久保)馬場くんの真骨頂は、カジュアルなストリート系。

前原)増渕さんは明確に今、来ているものを打ち出すのが得意で、久保くんは、まずネーミングづけが上手い!

久保)ざっくりしてるなー(笑)でも、実際にネーミングはめちゃくちゃ大事にしているけどね。

増渕)もともとセンスがあるから、トータルバランスで雰囲気が可愛いものを提案する人だと思ってるよ、私は。

久保)このメンバーはそれぞれに違うアプローチを持っているけど、流行を追うのではなく、作って発信していくところが共通項。その人の譲れないものに新しいエッセンスを加えていくのが僕らの仕事なので、期待と夢を持ってきてくれれば、想像以上の魅力を上乗せしますよ。

 
(撮影:永谷知也/WILL CREATIVE)

【関連記事】

NEWS&TOPICS一覧に戻る

ミモレ
FRaU DWbDG
  • FRaU DWbDG
  • 成熟に向かう大人の女性へ
  • ワーママ
  • Aiプレミアムクラブ会員募集中!

このページのTOPへ戻る