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最注目カメラ男子・村上虹郎♡ 撮りたいのは女の子の??? [ViVi]
2016年08月26日(金) 21時00分配信
雨の中、透明なビニール傘を逆さにし、まるで独楽(こま)のようにくるくると回した。虹郎くんは、地面で踊るその傘を、自分のカメラに収めていた。
「人物より、抽象的なものを撮った写真のほうが、最終的には好きかもしれない。人物だと、その写真を見たときの相手に対する私情に左右されることがあって、純粋に写真として見られなかったりするから」
「人物より、抽象的なものを撮った写真のほうが、最終的には好きかもしれない。人物だと、その写真を見たときの相手に対する私情に左右されることがあって、純粋に写真として見られなかったりするから」
雑誌で写真の連載を持っていたり、インスタグラムの写真がオシャレだと話題にのぼったり。虹郎くんはまさに今注目のカメラ男子。
2年前、フィルムで写真を撮りたい!と思い立ち、“写ルンです“を買って、身近にあるピンとくるものを撮り始めた。
「今でも、最初に“写ルンです“で撮っていたときの写真が一番好き。あの、何も考えずに感覚だけで撮ってた写真には勝てない(苦笑)! 写真って、要はその人がどれだけ面白く世界を見てるか、それしかないと思っていて……。最近の写真のほうがどんどんつまんなくなってる気がして、それがすごくイヤですね」
2年前、フィルムで写真を撮りたい!と思い立ち、“写ルンです“を買って、身近にあるピンとくるものを撮り始めた。
「今でも、最初に“写ルンです“で撮っていたときの写真が一番好き。あの、何も考えずに感覚だけで撮ってた写真には勝てない(苦笑)! 写真って、要はその人がどれだけ面白く世界を見てるか、それしかないと思っていて……。最近の写真のほうがどんどんつまんなくなってる気がして、それがすごくイヤですね」
ある人から、とても扱いの難しいオリンパスのカメラを渡されたことが、“写ルンです“を卒業するきっかけになった。半年後、それが使いこなせるようになると、今度はライカというドイツの高級カメラを貸してくれた。まるで、カメラを進級するように。虹郎くんは、幼い頃から自分の身近にいるクリエイターのことを“偉大な表現者たち“とリスペクトしている。もちろん、そういう人たちからきっといろんな影響を受けているんだろうけれど、自分らしさとかオリジナルを極めたい気持ちも人一倍だ。
写真を撮るときは何も考えないけれど、お芝居のときは、いつもウンウン悩む。ときには、「俺のコンプレックスって何だろう」と、自問自答することもある。
写真を撮るときは何も考えないけれど、お芝居のときは、いつもウンウン悩む。ときには、「俺のコンプレックスって何だろう」と、自問自答することもある。
「根っこはシャイだし、自分の中にはいつも躁鬱(そううつ)のリズムがあります。仕事をしてると、現場のエネルギーに煽(あお)られて、だいたい躁(そう)になってくる(笑)。でも、写真とか歌詞とか、自分の内側にあるものを外に出すなら、鬱っぽいときのほうが、愁(うれ)いとか翳(かげ)りみたいな、不思議なものがあって面白い。だからホントは、いつか、自分で自分を撮ってみたいんです。だって、撮られることも撮ることもできるから。でも、実際にはまだ全然、自分を撮れるだけの技術も人としての愁いもない。それがすごくもどかしい。でも、そのもどかしさが、写真を撮り続けることのエネルギーになってたりして……」
感じることもいっぱいあって、考えてることもいっぱいある。話を聞けば聞くほど、もっと彼のことを知りたくなる。そんな奥深い19歳。
女の子の写真なら、「あ、いまの顔ブスだったでしょ!」って本人から突っ込まれそうな、無防備な顔に惹かれるのだという。
「『こっち向いて!』って呼んで振り返る、そのちょっと手前の顔とか。そういう瞬間に、人間としての可愛らしさが出ると思う。自分の写真だって、本当は5時間ぐらいかけて撮影して、『あれ? それいつ撮ったの?』みたいなのが見たいもん。笑顔は、肉眼で見ればいい! 女の子が笑ってたら、そのときは、写真撮ってる場合じゃない!って思ってしまう(笑)」
写真は、生きる上で必要ってわけじゃない。なくても生きていける。
それに本当は、役者を本業とする人は、写真とか音楽みたいな自己表現はせずに、『普段何してるんだろ?』って思われるぐらいがカッコイイと思う。
でも、虹郎くんは、写真を撮らずにはいられない。発表せずにはいられない。
「『こっち向いて!』って呼んで振り返る、そのちょっと手前の顔とか。そういう瞬間に、人間としての可愛らしさが出ると思う。自分の写真だって、本当は5時間ぐらいかけて撮影して、『あれ? それいつ撮ったの?』みたいなのが見たいもん。笑顔は、肉眼で見ればいい! 女の子が笑ってたら、そのときは、写真撮ってる場合じゃない!って思ってしまう(笑)」
写真は、生きる上で必要ってわけじゃない。なくても生きていける。
それに本当は、役者を本業とする人は、写真とか音楽みたいな自己表現はせずに、『普段何してるんだろ?』って思われるぐらいがカッコイイと思う。
でも、虹郎くんは、写真を撮らずにはいられない。発表せずにはいられない。
「これでもだいぶ抑えてるんですけどね。前ほど、溢れるものすべてを発表することはなくなりました」
躁鬱の波、好き嫌いの波。いろんな感情の変化の中に身を委ね、彼は毎日を生きている。
7月からは、学園ドラマで元バンドマンのカリスマ高校生を演じることになっているが、「メチャクチャ難しいです」と、素直に自分の葛藤を口にした。
撮影のとき、青山にある団地の外廊下の欄干に登ってもらった。忍者のような俊敏な動きで、地上5メートルぐらいの高さで次々にポーズを決めていく。もちろん、虹郎くんが見ている世界は、彼が撮った写真からも分かる通りすごく面白い。でも、被写体としてそこに虹郎くんがいる世界もまた鮮やかで、スリリングで、ちょっぴり愁いもあって、ドキドキする。
躁鬱の波、好き嫌いの波。いろんな感情の変化の中に身を委ね、彼は毎日を生きている。
7月からは、学園ドラマで元バンドマンのカリスマ高校生を演じることになっているが、「メチャクチャ難しいです」と、素直に自分の葛藤を口にした。
撮影のとき、青山にある団地の外廊下の欄干に登ってもらった。忍者のような俊敏な動きで、地上5メートルぐらいの高さで次々にポーズを決めていく。もちろん、虹郎くんが見ている世界は、彼が撮った写真からも分かる通りすごく面白い。でも、被写体としてそこに虹郎くんがいる世界もまた鮮やかで、スリリングで、ちょっぴり愁いもあって、ドキドキする。
PROFILE.
1997年3月17日生まれ。2014年俳優デビュー作にして主演の大役を果たした河瀬直美監督の映画「2つ目の窓」が、ウラジオストク国際映画祭でグランプリ。自身も、高崎映画祭で最優秀新人男優賞を受賞する。今年5月には、出演映画「ディストラクション・ベイビーズ」も公開され、話題に。7月スタートのドラマ「日曜劇場 仰げば尊し」(TBS 系毎週日曜21時~)に元バンドマンのカリスマ生徒役で出演。物語は、横浜の弱小高校吹奏楽部を舞台に、一人の教師と生徒達が起こした奇跡が描かれる。
1997年3月17日生まれ。2014年俳優デビュー作にして主演の大役を果たした河瀬直美監督の映画「2つ目の窓」が、ウラジオストク国際映画祭でグランプリ。自身も、高崎映画祭で最優秀新人男優賞を受賞する。今年5月には、出演映画「ディストラクション・ベイビーズ」も公開され、話題に。7月スタートのドラマ「日曜劇場 仰げば尊し」(TBS 系毎週日曜21時~)に元バンドマンのカリスマ生徒役で出演。物語は、横浜の弱小高校吹奏楽部を舞台に、一人の教師と生徒達が起こした奇跡が描かれる。