• > 意外と知らない!? 動脈硬化予防の第一歩とは? [おとなスタイル]

意外と知らない!? 動脈硬化予防の第一歩とは? [おとなスタイル]

2016年07月19日(火) 09時00分配信

悪い油を控えて、いい油をプラス、で改善できる!?

悪玉コレステロールといわれ、動脈硬化のリスク要因とされている「LDLコレステロール(以下LDL-C)」。しかし、女性の場合、LDL-Cの値が高いだけでは動脈硬化は進まない。そんな新事実をご存じでしょうか?
「オメガ3系の油脂であるEPAやDHAを含む魚をよく食べる女性は、LDL-Cの値が高くても、動脈硬化が進みにくいことが、近年わかってきました。重要なのはコレステロールの“質”。女性の動脈硬化は、LDL-Cが悪者なのではなく、オメガ6系リノール酸の過剰摂取が要因になっています」と田中裕幸さん。
リノール酸を多く含むのは、肉類や、サラダ油、コーン油、ひまわり油などの植物油。リノール酸の油は、菓子類や加工食品にもよく使われます。中には「コレステロールを下げる油」とうたっている製品もありますが、たくさん摂り続けると動脈硬化や心疾患のリスクが高まるので注意が必要。
「血管のアンチエイジング対策では、油脂をバランスよく摂ることが大切。過剰になりがちなリノール酸やトランス脂肪酸を控えめに。代わりに、血管ケアによい魚油、エゴマ油、アマニ油などのオメガ3系の油脂を摂りましょう。加熱調理では、ココナッツ油やオリーブ油を使うとLDL-Cを上げることはありません」

リノール酸が血管壁を厚くする原因に!

血中のリノール酸濃度が高い女性ほど、動脈硬化の指標のひとつ、頸動脈の血管壁の厚みが増し、リスクが増加。
出典:「非高血圧女性(55〜69歳)における頸動脈IMTと脂肪酸の関係」(田中裕幸)

リノール酸が多い食品をしっかりと把握しましょう!

<田中裕幸さん プロフィール>
ニコークリニック院長。専門分野は、循環器内科、女性の動脈硬化など。長年、女性のコレステロールと動脈硬化について研究。性差医療の重要性を訴えている。


おとなスタイルVol.3  2016 春号より

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