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私が高血圧!? 意外と知らない 女性の血圧の変化 [おとなスタイル]

2016年07月10日(日) 09時00分配信

血管ケアが高血圧などの予防に。

血圧やコレステロール値が変化しやすくなる50代。今、血管のケアを始めれば、血管の老化が招く高血圧や動脈硬化を防ぐことができます。若々しい血管づくりの秘訣を学んでいざ実践!

1:女性の高血圧のはじまりは、「更年期」


一般に女性は男性よりも血圧が低めです。それは、女性ホルモン(エストロゲン)が血管を拡張し、高血圧を防いでくれているため。しかし、更年期(閉経の前後10年程度、45〜55歳くらい)に入りエストロゲンが減り始めると、血管のしなやかさが失われ血圧が上がりやすくなります。この傾向は、若いころ低血圧だった人にも見られます。

エストロゲンの働き


●血管をしなやかに保つ
●血管を拡張させる

血圧=血管の弾力性(血管抵抗)×血液量(血流の勢い)

 

2:更年期から体は変わる
血圧が上がりやすくなる


全身の細胞へ酸素や栄養を届ける血管は、美と健康の生命線。この大切な血管の老化度を知る目安となるのが「血圧」です。
若いときの血管はしなやかで弾力性があるため、血液が流れるときには柔軟に広がって血圧を正常に保ちます。ところが、年齢とともに血管が老化して硬くなると、血液が流れるときの圧力を吸収できず、血圧の上昇を招くのです。
女性の場合、40歳ぐらいまでは血圧が基準値を超えるということは、そう多くはありません。
ところが、「更年期に入ると、血圧が乱高下して、不安定になる人が増えます。閉経を境に血管のしなやかさを守ってきた女性ホルモン(エストロゲン)が減少し、その後、多くの人は、55歳ぐらいから本格的な高血圧へと進んでいきます」と医師の苅尾七臣さん。
更年期は、エストロゲンの減少とともに、血圧をコントロールする自律神経のバランスも崩れやすくなります。このことも血圧変動の要因に。他に、この時期は、ホットフラッシュ(ほてり・発汗・のぼせ)、冷え、動悸など血管系の症状が現れやすくなります。

<苅尾七臣さん プロフィール>
自治医科大学付属病院循環器内科主任教授。専門は高血圧、動脈硬化など。特に早朝・夜間血圧に詳しい。更年期女性と高血圧の関係も研究。

おとなスタイルVol.3  2016 春号より
(イラスト/イイダミカ)

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