母国の独裁者を皮肉ったドイツ映画は、今の世界状況も反映!? 『帰ってきたヒトラー』 [FRaU]
2016年07月01日(金) 18時00分配信
6月17日(金) TOHOシネマズ シャンテ他全国順次ロードショー (c)2015 MYTHOS FILMPRODUKTION GMBH & CO. KG CONSTANTIN FILM PRODUKTION GMBH
歴史上“最悪の人物”でもあるアドルフ・ヒトラーが突然、現代で目を覚ます……。ちょっぴり嫌な予感も漂う設定ですが、そのノリは、ローマ人が現代にトリップしてきた『テルマエ・ロマエ』などに近く、基本はコメディ。ヒトラー本人がどれだけマジでも、まわりからは「そっくりさん」と騒がれ、からかいの対象にもなっていく様子に爆笑&苦笑の連続です。
ただ、笑っているうちに、知らず知らず危険な香りが漂ってくるところに、本作の真骨頂があります。ヒトラーの言動に、道行く人が真剣に怒りだすなど、気がつけばドキュメンタリーとして撮られているスリリングな瞬間が挿入されていくのです。ブラックな笑いと、シビアな現実。そのギリギリのせめぎ合いに、緊迫感も味わえることでしょう。
ヨーロッパにおける難民問題や、アメリカ大統領選でのドナルド・トランプ騒動とも重なる部分を発見できるので、意外なほど「今だからこそ観るべき」一本になっています。
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