• > 人生を謳歌する素敵な女性がお手本! 豊かに省くオランダのライフスタイル [おとなスタイル]

人生を謳歌する素敵な女性がお手本! 豊かに省くオランダのライフスタイル [おとなスタイル]

2016年06月10日(金) 09時00分配信

お互いを尊重し、別々に暮らして16年

公証人事務所で働きながら、国内外で宿泊施設を経営し、平日は目が回るほど忙しい時間を過ごしているルースさん。彼女をサポートしているバスさんとは16年間一緒ですが、住まいは別々という独立した関係を続けています。
「アムステルダムが好きな私と、街の暮らしは苦手というバス。それなら、週末やバカンスを一緒に、というのが私たちのスタイル。自由で合理的なオランダ発想です」
休みの日はオーガニックマーケットへ出かけたり、野菜づくりを楽しんだりして過ごします。また、ルースさんは両親や友人の影響で20歳の頃から有機食材にこだわり、ゴミや下水などの環境問題にも取り組んでいます。
「週末は好きな食材を買い込んで、バスと料理を作りながら一週間の出来事や、バカンスの計画などを話します。この時間が私のいちばんのリラックスタイム。翌週への元気の源になっています」

ミニマムな空間は、映画のワンシーンのよう

ルースさんが、今最も注目されているナイン・ストリートの一角に、この家を見つけて暮らし始めたのは約30年前。
「その頃はまだチープなエリアで、建物自体が店舗目的ということもあり、値段も安かったのです」
若い頃、インテリアデザイナーの夢を持っていたルースさんは、トイレもお風呂もなかった建物を根気よくリノベーションしました。現在1階は店舗、2階はルースさんが経営するB&B、その上からが自宅になっています。中に入るとシンプルな外観からは想像できない、豊かな空間が広がっています。

部屋のポイントになっている写真は、ルースさんの友人のカメラマンの作品。

静謐さが漂う3階のリビングは、プライベートギャラリーのよう。「この部屋のアートや小物は、旅先などで買い集めたもの。国も時代もバラバラですが、並べてみると不思議なくらい統一感があり、この空間に合うのです」
“Just things I like”が、ルースさんの家づくりやもの選びの基本。審美眼とセンスのよさは住まいだけでなく、所有する宿泊施設でも発揮され成功を収めています。
この部屋と対照的なのが、屋根裏のこぢんまりとした温かみのあるキッチン。大きな窓からは光が降り注ぎ、眼下にはオランダらしい眺めが広がっています。
「今は仕事が90%の生活に満足していますが、引退後はマラケシュのホテルやフランスの田舎で好きなことをしたい。自分へのご褒美タイムが、楽しみです」

おとなスタイルVol.3 2016 春号

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