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「動物との暮らしを通して、私たちが社会にできること」ふたつの選択 [おとなスタイル]

2016年04月23日(土) 09時00分配信

動物との暮らしを通して、私たちが社会にできること。

自分のこれからの人生と動物との暮らし。彼らの寿命を逆算して、自分と重ね合わせてみると、見えてくるのは「成犬・成猫を引き取る」という選択だ。また、里親になるだけでなく、飼い主を探す犬や猫をボランティアとして一時的に預かったり、ミルクボランティア、散歩ボランティアという関わり方も。2つの団体を取材し、おとな世代に合った動物との暮らし方を探ってみた。

里親になるまでの基本的な流れ

1 サイトなどで気になる団体を見つける
2 団体の募集フォームなどで里親を申し込む
※記入要項は団体によって異なるが、飼育歴や家族構成、仕事、
住居環境、年齢などを記入。条件により申し込めない場合も。
3 お見合い・譲渡会に参加
4 環境確認&お届け
5 トライアル
※団体によって期間は異なるが最低2週間が多い。
6 うちの子決定!
里親だからできる5つのこと

ランコントレ・ミグノンでは約600人のボランティアが登録。会社帰りのOLも多い。

里親だからできる5つのこと

1.犬や猫を通して、小さくても社会活動に参加できる
社会活動に参加したいけど迷ってしまう人も多い50代。動物が好きなら「保護動物を預かることも大きな社会貢献。1頭引き取れば1頭命を助けることができるんですから」(藤谷さん)

ふくしまプロジェクトではしつけや動物写真などのワークショップも充実。我が子と参加したい。

2.自分の年齢に合った犬や猫としっかり考えて出会える
10年後の自分を想像すると、今から仔犬を飼うことには躊躇してしまうが「仔犬よりも成犬は落ち着きがあって賢く暮らしやすい。老後の最高のパートナーになってくれます」(友森さん)

3.動物との暮らしに、初心者でもアドバイスを得られる
保護団体からの譲渡はトライアル期間があり、家族や先住動物との相性を確認できる。きちんとした保護団体なら引き取ってからのケアも万全だ。「動物と暮らした経験がない、子供のとき以来という人でもいつでも相談にのります。特に年配の方の場合は、マメに様子を見に行って交流もしています」(藤谷さん)

ミグノンではネットの連絡網で犬たちの様子をボランティア同士で共有。初心者でも参加しやすい。

4.身の丈に合わせ、預かりボランティアとして暮らしてみる
50代におすすめなのが譲渡までの預かりボランティア。「『別れがつらい』という方は多いけれど、預かった子が幸せになるのはうれしい。期間中、医療費は団体がもつ場合が多いですね」(友森さん)

5.新たな出会いがペットロスを乗り越えるきっかけになることも
愛するペットの死から「もう飼わない」という人は多い。が、ペットへの恩返しのために不幸な境遇の動物を救うという考え方も。預かりボランティアから一歩を踏み出す人は多い。
“気持ちも生活も成熟した50代こそ、『里親』を選択肢に考えて”

ランコントレ・ミグノン 友森玲子さん

“気持ちも生活も成熟した50代こそ、『里親』を選択肢に考えて”

アクセスがいいため、昼間は主婦、夜はOLと、多くのボランティアが参加する保護施設だ。「動物を飼えないけれど関わっていたい、という方が多いですね。大勢で世話をしているので、散歩のしやすさなどを可視化し、まだ難しい子はベテランさんが散歩に行くなど工夫しています」と友森さん。年末年始は人手が不足。自宅でのんびり、という方は短期の預かりボランティアに申し込んでみては?
“動物との暮らしで張り合いや交流が生まれる。「これから先」を考えてもお勧めしたい

ふくしまプロジェクト 藤谷玉郎さん

“動物との暮らしで張り合いや交流が生まれる。「これから先」を考えてもお勧めしたい

「単調になりがちな高齢者の生活も動物の力でもっと鮮やかになると思います」という藤谷さん。実際に年齢のため大型犬を飼えなくなった人から犬を預かりケアし、新たに力の強くない小型の成犬の面倒を見てもらう活動も行っている。「動物との暮らしは会話や運動、規則正しい生活が生まれ、健康寿命を延ばすといわれています。50代からは決して遅くありません。高齢化社会と動物との暮らしをサポートしていきたいです」

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