• > スタイリスト・飯島朋子 のTOKYOスタイル「計算されたアンバランス」 [FRaU]

スタイリスト・飯島朋子 のTOKYOスタイル「計算されたアンバランス」 [FRaU]

2016年04月13日(水) 18時00分配信

バランスを崩すことが自分にとってバランスを取ること

「ハードな着こなしの中から生まれる女性らしさ」

バランスを崩すことが自分にとってバランスを取ること

基本あまのじゃくな性格なので、マイスタイルを表現する時にパッと見てのわかりやすさではなく、着方でつくる個性がこだわりです。スタイリングの極意は“シルエットのバランス“。どこかにボリュームを持たせたら、他はタイトにする。自分のスタイリングのベースにもなっている“カッコいい“を追求するため、シャープな線、カテゴライズされにくい白のレイヤードを作りました。

ライダースのスタイルは、左に重心をおいていて、アシンメトリーになるように衿の角度、白シャツとライダースの間に入れたチュール、ほんの少しだけバランスを崩す。シャツもきれいにアイロンをかけたままではなく、くしゃっとさせたり、ボタンをあえて掛け違いにしたり着方の工夫をしています。

「白で作るしなやかなでクールでジェンダレスな装い」

また、もう一つの今を表現するスタイルは、カッコいいの根底にあるブリティッシュトラッドがベース。ボトムのボリュームを出すことでトップはタイトに肌を出して抜けを作る。首元は、スカーフで隠して、パンツとスカートをレイヤード。

一般的にはスカートは女性らしいイメージですが、最終的にクールでジェンダレスな装いに仕上げています。かわいいものはクールでカッコよく、白は柔らかいイメージをクリーンでスタイリッシュに見せる。

どれも逆のイメージにすることがルール。バランスを崩すことが自分にとっては、バランスを取ること。だから、同じ服をコーディネートしても着る人によって、着せ方が違います。左右のバランス、縦のバランス、どこを中心にするかは毎回異なりますが、着る人や着せ方で作るオリジナリティを、模索し続けています。

FRaU3月号より

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