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ファッション哲学は、カッコいいお婆ちゃんに学べ! [with]

2016年03月14日(月) 17時00分配信

公開中の『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』より (c)IRIS APFEL FILM, LLC.

お婆ちゃんが主役のドキュメンタリー映画は、必ず見に行きます。理由は明快、絶対に面白いからです。今の時代、お婆ちゃんはお爺ちゃんと比べて格段に人生を楽しんでいる人が多いと思いますが、その中でも映画監督の目に留まるようなお婆ちゃんのハイエナジーぶりは、そこら辺の20代では全くかないません。ブッ飛ばしてます。

今月公開の『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』の主人公、アイリス・アプフェルもそんなお婆ちゃんのひとり、若い頃はバリバリのインテリアデザイナーで、テキスタイルデザインの事業でも大成功を納めています。彼女が一般に知られるようになったのは、メトロポリタン美術館でその服飾品のコレクション展が開かれ、驚異的な観客を動員したから。インテリアの買い付けで世界中を旅してきた彼女は、高級ブランドの一点ものドレスから露店のアクセサリーに至るまでを、巨大な倉庫が必要なくらい、そりゃもううなるほど持っていたのです。

.『アイリス・アプフェル!』 監督:アルバート・メイズルス 出演:アイリス・アプフェル、カール・アプフェルほか (c)IRIS APFEL FILM, LLC

一躍ファッション界のご意見番となった彼女のトレードマークは、冗談みたいな黒ブチの真ん丸眼鏡とジャラジャラ重ねづけするアクセサリー。そこにさらに目がチカチカするようなデザインと色の服を合せます。それを完璧な自分スタイルでモノにできるのは自分の哲学があるから。お婆ちゃんドキュメンタリーの魅力は、長い人生で確立されたそうした哲学が、シビれる金言となって主人公の口から次々とあふれ出すところです。
例えばこんな感じ。
「人と同じ格好をしないのは、自分の意見を持つということ」
「特にルールはないの。あっても破るだけ」
90歳を過ぎてこんな風に言える、そんなカッコいい生き方を目指したいものです。(文:渥美志保)

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