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【今、最高に盛り上がっているスキンケアコスメとは】シワ改善、肌色向上、そして……!! [VOCE]
2017年11月10日(金) 21時00分配信
教えてくれるのは
通称“スキコン”を筆頭に名品を多数生み出した研究者。現在はコスメを化学的に分析するスペシャリストとして活躍。
ビューティジャーナリスト 吉田昌佐美さん
温かさと厳しさをもって美容界を見守り、鼓舞する「肌の母」。コスメへの愛がぎっしり詰まった記事にファン多数。
◆遂に実現したシワ改善コスメ
シワの内部までピタリと密着。真皮まで届き、コラーゲンなどの分解酵素を抑制するニールワンを配合。
岡部「今期イチバンのニュースといえば、やっぱりコレ。ポーラが日本で初めて“シワを改善する”効果について、きちんとした研究と技術開発、データ検証を行うという王道で承認をとり、薬用化粧品に新たな可能性を切り開いたのは歴史的!」
吉田「ホントに! 多少のシワなら、肌がうるおってふっくらしても目立たなくなるし、表面の古い角質がはがれ落ちてもなめらかになる。今までシワに対する効果って曖昧だったけど、それを明確にしたことで、新しい効能効果の時代に入ったと思う。」
岡部「ポーラに続いて、資生堂はもともとシワ対策の本命として大切にしてきたレチノールが本当に効くと決着をつけた。これらがいい意味で起爆剤になって、シワ改善効果が認められるコスメがどんどん増えていくと思う。」
吉田「ポーラのニールワンにしろ、資生堂の純粋レチノールにしろ、シワに対する効果は信じて間違いない。久しぶりに有効成分っていう切り口にワクワクするし、コスメを選ぶときにあらためて有効成分がひとつの目安になっていくのでは!?」
◆美白というより肌色向上
コウジ酸にプラスして、色ムラをつくるメラニンの塊を粉砕するアプローチを搭載。シャバッとした感触でなじみも◎。
メラニンの生成を抑え、排出を促すと同時に、外的環境による刺激を鎮め、炎症をブロック。ふっくらとした透明肌へ。
吉田「美白トレンドはシミよりも肌色よね。コスメデコルテのようにシミ美白が強みだった美容液でさえ、肌色のクオリティを上げるという目的が加わり、点も面もという流れが顕著。」
岡部「美白コスメが得意なのは“シミの改善より予防”ということにみんなが気づいてきたというのもあるだろうし、くすみの方がより複数の原因がかかわるから厄介で、悩む人が増えているよね。」
吉田「確かに小麦色に焼いていた私たちと違って、30代は、きちんと紫外線対策をしているから、シミよりどんより系の悩みが気になるのね。」
岡部「そして、今、求められているのは、肌色の白さではなく美しさ。美白ケアの概念も“メラニンを消すだけではなく、トータルで肌色のクオリティを上げて明るく光らせる”というように、またひとつ次の段階に進んだ気がする。クレ・ド・ポー ボーテもそういう最新美白の代表作。」
吉田「均一な肌色を目指すクリニークもそうね。」
◆平成のロングセラー候補
エイジングに抗うのではなく寄り添うみずみずしいプレセラム。長寿の地域に生育する植物成分が細胞レベルで働きかけ、イキイキとした肌を保つ。
岡部「その一因はメーカー側にもあるかな。今は、リニューアルすると売れるみたいな風潮があって、もちろんしてもいいんだけど、ガラリと変えるのは考えもの。」
吉田「ユーザーとしては、どう変わったのか把握できないまま、どんどん新しいのが出てくる感じよね。今の30代って、健康と美しさはイコールなことをよく知っていて、根本から美しくならなくては、ととても現実的で堅実。だから確実にイイものを使いたいという思いが強くて、名品好きが多い気がする。」
岡部「なるほどね。ラインではなく“ピンで立つ”というのがロングセラーの条件だと思うけど、そういう意味では今年はコーセーをはじめ、いっぱい“種”がある。」
吉田「シャネルのブルーセラムも候補よね。年代、肌悩み、そして性別まで超えて使えるものが、これからのスキンケアの方向性。名品が出てくる予感がする。」
岡部「うん、ロングセラーが生まれる機運が高まってるね。」
撮影/嶋田礼奈(人物)、金栄珠(静物)