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自分のデリケートゾーン、きちんと見たことありますか? [mi-mollet]

2017年09月04日(月) 14時00分配信

大人だからこそ、自分のデリケートゾーンのことはしっかり知っておきたいもの。女性の幸せのカギを握る「膣まわり」について、もっと理解を深めてみませんか? はじめまして、ライターの村上治子と申します。せっかくならば同世代として、時には自分の体験なども織り混ぜつつ、まじめに、でもざっくばらんに膣まわりについて考えていきたいと思いました。私は、1973年生まれの43歳。ここのところ少しずつ生理不順が気になります。膣まわりのケアについては、2年ほど前からデリケートゾーン用ソープと保湿クリームを使用中。そんな(どんな?笑)立場から、あらためて、膣まわりについてお伝えしてまいります。

まずは、見ること、知ること。 意識を向けることが”大切にすること”に繋がる

今回、まず皆さんにお伺いしたいのは「自分の膣まわりを見たことがありますか?」ということ。植物療法士として、セミナーや講演等で多くの女性に話を聞く機会のある森田敦子さんは、「30歳を過ぎた大人でさえ、“実は一度も見たことがない”という人は多い」と言います。かくいう私も、約2年前からケアを実践していたにもかかわらず、初めてまじまじと観察したのは、もっと最近になってから。Vラインに加えI・Oの脱毛をするために、シェービングの必要に迫られてのことでした。いま思えば、それ以前は、洗浄・保湿に気を遣っていたとは言え、果たして“見たことすらないもの”を大切にしていたと言えるのか疑問です。自分のからだのなかで、正体さえよくわからない場所があるということ。ましてやそれが、女性らしさを司る重要な器官であるということ。冷静に考えれば、そんな状態は、むしろ不自然なのではないでしょうか。

ここで一度、膣の構造について確認してみましょう。まず膣とは、セックスの際に男性器が挿入されるその場所で、筋肉でできています。その入口は膣口と呼ばれ、それを囲むように小さなヒダ状の小陰唇、その外側には大きくふっくらとした大陰唇があります。膣口の前方には尿道口があり、小陰唇の前部分には突起状のクリトリス。お尻には肛門があり、膣口と肛門の間を会陰といいます。また、気になる部分でありながら、なかなか人には聞きにくいのが、そのルックスについて。これまで、出産ケアなどで、国内外2000人あまりのデリケートゾーンを見てきた森田さんが言うには、「日本人はどちらかというと大陰唇が大きく、ヒダ状の部分が浅黒い傾向にある」のだそう。本来、色や形は、人種はもちろん人によって多様性があるのが当然で、それは個性と捉えるべきもの。人は、基準が見えないものに対しては漠然とした不安を抱きがちですが、そこに多少なりとも知識があれば、不要な劣等感を抱くこともなく、自分の膣まわりとも対面しやすくなるのかもしれません。

顔なら3日もスキンケアを忘れたら大変! 膣まわりも、丁寧に扱ってあげたい

それにしても、私たち日本女性の膣まわりに対する認識は、世界を見渡してみても低いと言わざるを得ないよう。それは、幼い頃から学校や家庭できちんと教わることがなかったことも原因でしょう。ただ、肝心なのは、このまま意識が変わらずケアを怠り続けていたら、果たしてどうなるのかということ。森田さんは、日本女性の膣ケアの現状について、「エイジングを加速させてしまう」と警鐘を鳴らします。「たとえば、毎日の入浴では、お湯で洗い流すだけなのも、洗浄力の強いボディソープでゴシゴシ洗ってしまうのも、どちらも正しいケアとは言えません。その上、入浴後はタオルでさっと拭くだけという習慣をこのまま続けていたら、膣の粘膜は薄くなり、大陰唇は二重三重に垂れ下がり、まわりの皮膚は硬くシワシワになってしまうでしょう。もしも顔のスキンケアをしなければ、シワが増え、頰もたるんできますよね。膣まわりの肌も、それと同じことなのです。さらに、私がフランスで学んだ最も大切なことは、膣まわりのケアやセンシュアルなケアは、精神的な幸福感と深く結びついているということ。何よりもそのことを、日本の女性たちにももっと実感してほしいと思うのです。」
ところで、最近私は、生理がだいぶ遅れたことがあったのですが、その時に看護師をしている友人に言われたひと言がとてもショッキングだったので、皆さまにもシェアさせていただきます(笑)。「いっそ、このまま閉経しても構わないんだけどなあ」と投げやりに漏らす私に対して、彼女はこう励ましてくれました、

「ダメよ〜、いまはもう少し頑張った方がいい。閉経すると、女性のあそこは“干しアワビ”になっちゃうんだからね!」

干しアワビ・・・。それは、ケアの習慣がない“日本の膣まわり”の末路!? さっそく、この件について森田さんにお伺いしてみたところ「確かに、まったくケアをしない状態では、膣の乾燥と萎縮が始まり、そういった状態に。ただし、干からびたアワビも水分やオイルを含ませればプリッとしたハリや弾力が戻るように、諦めずにケアをすれば、潤いを取り戻すことは可能ですよ」とのこと。私にとって、ケアを習慣化する強力なモチベーションとなったことは間違いありませんが、さて、皆さんはどう感じましたでしょうか?
「あなたは、膣まわりのケアをきちんとしていますか?」この質問に自信を持って「ハイ!」と答えられる日本女性は、たぶんそう多くはないでしょう。日本での植物療法の第一人者である森田敦子さんが、本場フランスに留学していた当時、何よりも驚いたのは、日本人とフランス人との膣まわりに対する意識の差だったそう。生理や排泄、セックスから妊娠、出産まで、膣まわりは女性の人生にとって欠かせない場所であり、実は、からだのなかで最も繊細な器官。そんな大切な膣まわりとの向き合い方を、植物療法士としての豊富な知識と経験をもとに、多角的に解説しています。膣まわりは、女性の健康や精神バランスを推し量る上でも、重要なバロメーター。正しい知識と的確なケアを知ることで、女性が女性らしく輝ける「潤うからだ」を手に入れたい!

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