• > あなたのシミはどのタイプ?最新・美白講座 [おとなスタイル]

あなたのシミはどのタイプ?最新・美白講座 [おとなスタイル]

2017年06月13日(火) 10時00分配信

「長年の経験」が肌に現れて解決法を難しくしている

より複雑に頑固になる50代のシミやくすみ。

「長年の経験」が肌に現れて解決法を難しくしている

夏は日焼けが当たり前、という時代を駆け抜けてきた今の50代。
当時は質のいい日焼け止めも少なかったので、肌にはそのときからの紫外線のダメージが蓄積されている。「40歳を過ぎたらシミがたくさん出てきた」というのは昔の日焼けのツケが顔を覗かせた証拠。
だからこそ、まずは鏡(できれば拡大鏡)で、今の自分のシミや色ムラを冷静に観察してみよう。微妙に盛り上がっているシミやイボ状のものがあったら、それは長い時間をかけて育っているシミ。紫外線が原因のシミにもさまざまな表情があるのだ。
また、スキンケアのときに肌に強く触れたり、こするくせがある人は、微弱炎症による色素沈着が発生することも。さらに、50代は肝斑や最近話題の酸化や糖化による黄ぐすみや茶ぐすみも目立ってきやすい。これでもかというほど、複雑にシミ・くすみが混在しているのが、私たち世代の肌の現実だ。
知っているようで知らなかった、シミとくすみの違いや、できてしまう原因をしっかり確認し、今、気になっているシミ・くすみがどのタイプかチェックをするところからはじめてみましょう。
50代のシミ・くすみ肌は肌全層にダメージが

肌表面

50代のシミ・くすみ肌は肌全層にダメージが

1:薄いシミ
ファンデを塗れば隠れる程度の薄いシミ。細かいものがたくさんあると肌がくすんで見える。

2:盛り上がったシミ
シミが角化異常で盛り上がるのは老化が原因とされる。急に大きくなった場合は皮膚科を受診したほうがいい。

角層

3:濃いシミ
メラノサイトが過剰に作ったメラニンを周りの表皮細胞に受け渡すので、細胞は黒っぽく見える。その状態で厚く重なっているから、肌表面からは濃いシミに見えてしまう。

4:酸化で表皮がくすむ
活性酸素によって細胞膜などの脂質が酸化すると、肌が黄色っぽくくすむ。表皮は細胞が重なっているので、くすみにより肌の透明感も低下する。

表皮

5:メラノサイトが活性化
表皮の一番底の基底層にあるのがメラノサイト。紫外線や摩擦の刺激で活性化してメラニンを増産して、周りの細胞に渡す。また、これらの刺激がなくなっても活性化が止まらず暴走するとシミの原因になる。

真皮

6:真皮のコラーゲンがくすむ
タンパク質であるコラーゲンに糖が沈着して元に戻らなくなった糖化の状態がAGE。糖化研究で著名な久留米大学医学部教授・山岸昌一先生によると、紫外線でダメージを受けたタンパク質はAGE化しやすいそう。

シミとくすみの違い

シミ


特徴
メラニンが過剰に作られ続け、皮膚内部にとどまっていて茶~黒く見える部分。薄い色でぼんやり広がって見えると「色ムラ」と呼ばれる。

原因
メラノサイトの活性化が止まらずメラニンを作り続ける。また、真皮層と隔てる基底膜の弱い部分から、メラニンが真皮側に落ち込むなど。

ケア
美白ケア(メラノサイトの活性を抑え、メラニンが皮膚内からスムーズに排出されるよう、代謝を促す)。メラノサイトを刺激する炎症を防ぐ。紫外線ケア。

 

くすみ


特徴
肌にツヤや透明感がなく、トーンがにごっている状態。40代くらいから茶ぐすみ、黄ぐすみが現れやすい。

原因
皮膚内の脂質の酸化、タンパク質の糖化。肌の乾燥、血流の低下。刺激による色素沈着。のメラニンの増加。

ケア
抗酸化効果、糖化効果のあるものでケア
ブライトニングケア
美白ケア
保湿ケア
紫外線ケア
『おとなスタイル』Vol.7 2017春号より
イラスト/花モト・トモコ
取材協力/山岸昌一(久留米大学医学部教授)

【関連記事】

NEWS&TOPICS一覧に戻る

ミモレ
FRaU DWbDG
  • FRaU DWbDG
  • 成熟に向かう大人の女性へ
  • ワーママ
  • Aiプレミアムクラブ会員募集中!

このページのTOPへ戻る