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「過去の恋愛がトラウマ……」幸せになるためにもつべき勇気とは? [with]

2017年05月18日(木) 20時00分配信

「愛されるより愛さないと幸せにはなれない」「愛せないのは愛する決意をしていないだけ」など、アドラー心理学には目からウロコの恋愛理論がいっぱい。『幸せになる勇気』を読むと、いかに人は傷つくことを恐れているかが分かります。そこで私たちが無意識のうちにとらわれがちな負の恋愛思考パターンと、そこから抜け出すための勇気を、同書の著者、岸見一郎先生に授けてもらいました。勇気さえ持てば、人は必ず幸せになれるのです!!
人は「過去」に都合のいい意味づけをする

イラスト/どいせな

人は「過去」に都合のいい意味づけをする

「アドラー理論の特徴の一つに、トラウマを否定していることがあります。つまり、〝過去のトラウマ〞はない。今の恋愛が上手くいかないことを過去のせいにしたいから、それに見合う過去を引っ張り出しているだけなのです。たとえば意中の相手がアナタとすれ違ったとき、目を逸らしたとします。すると多くの人は〝嫌われた〞と思います。なぜか? そう結論づけたほうが一歩踏み出さなくてすみ、傷つく心配がないからです。でも人によってはむしろ、〝私に気があるのかも!?〞と思うかもしれません。つまり、意味づけの問題。過去の恋愛も、引きずりたいのならトラウマだと思っていいし、脱却したいなら違う意味づけをすればいいのです。アドラーは、〝今この瞬間に心を置くこと〞を説いています。〝今この人といて楽しい〞を繰り返しているうちに、気づけば随分遠くまで来ていた。そんな恋愛をしたいものだ、と。過去の恋愛で痛手を受けたことは確かでしょう。でも前を向かないことには一歩踏み出すことはできませんよ」(岸見先生)

Q.元彼に浮気されて以来男性を信用できません

A.大事なのはこれからどうするか、です。

「元彼の浮気が足かせとなっているのではなく、それを理由に今の不幸せを正当化しているのです。でも『かわいそうな私』を訴えても解決にはならない。大事なのはこれからどうするか、これからどうしたいか。それを考えてください」(岸見先生)

教えてくれたのは 岸見一郎先生

哲学者。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学。1989年からアドラー心理学を研究し、日本アドラー心理学会認定カウンセラー・顧問を務める。古賀史健氏との共著『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』がベストセラーに。

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