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乳がん手術を終えた40代。回復期はどう過ごせばいい? [mi-mollet]

2016年12月10日(土) 16時00分配信

fumikonkonさんからの質問

Q.乳がんの手術後、体力が激しく落ちました。
回復するためにはどのような生活を心がければいい?

圭子先生、こんにちは。私は47歳、主人と二人暮らしです。昨年乳がんの手術をしました。今は通院で治療をしながらフルタイムの仕事を続けています。がんはおかげさまで落ち着いた状況ですが、薬の副作用でホルモンバランスを崩していることや、手術後の痛みで運動不足になっているせいもあってか、疲れやすくなったように思います。精神的には前向きに治療を受けていますが、やはり転移するのではという不安な気持ちは拭えません。主治医やスタッフの皆さまは大変信頼でき、標準治療にも納得していますが、もしも圭子先生が私なら普段の生活でプラスアルファどのようなことを心掛けるか、教えていただけますと嬉しいです。

特別ゲスト 松村圭子先生の回答

A.病気を患っていなくとも40代後半というのは疲れやすくなるもの。
スピードを緩める時期と考えて、もう少し自分を甘やかしてください。
ご病気のほうは落ち着いているのですね。本当に良かったです。ならばせっかく元気になった日々、楽しく生きましょう! というのも、不安は免疫力を落としてしまいますから。反対に作り笑いでも、笑顔は免疫力を上げる効果がありますので、まずは無理矢理でも笑顔を作ることから始めてください。

たしかに乳がん治療の薬は、女性ホルモン分泌を抑えて意図的に更年期を作っているような状態にするもの。fumikonkonさんの場合、その更年期症状的な体調不良が出ているのだと思われます。でも、そもそも47歳というのは年齢的に更年期に入ってくる時期。通常でも更年期症状を発症して調子が悪くなってくるものです。私もfumikonkonさんと同じ47歳なのですが、やはり以前より疲れやすくなりましたし、あちこち不調も出てくるものです。

そこで私が思ったのは、「そろそろスピードを緩める時期なんだな」ということです。ちょっと自分に甘くなって、人に任せられることは任せてしまおう、と考えるようになりました。そうしたら、グンとラクになりましたよ。fumikonkonさんもツラいときはご主人に家事をお願いするなど、自分の体のことを考えてもっと甘えてはいかがでしょう?

現在、前向きな気持ちで治療に取り組まれているのは、とても良いことだと思います。病気をされた方というのは、その分、健康なときより体に気を遣うようになりますし、健康診断もこまめに受けられるようになります。その点は、ものすごくプラスだと思うのですよ。トラブルなくきてしまった人は、体へのケアをつい怠りがちになってしまいますから。

それに、fumikonkonさんは大変な病気を乗り越えられた分、今の命の大切さを実感しながら一日一日を充実した気持ちで送っているのではないかと思うのですよ。反対に病気をしたことがない人は、つい日々をダラ〜っと過ごしてしまうもの。そういったプラス面もいっぱいあると思いますので、不安と上手く付き合いながら、毎日を楽しんでほしいと思います。

いかがですか?
松村先生の回答、ぜひご参考になさってください。

PROFILE

松村圭子(まつむらけいこ)
1969年生まれ。広島大学医学部卒業。広島大学産婦人科学教室入局後、2010年に成城松村クリニックを開業。「女性にとって身近で気兼ねなく相談できる生涯のかかりつけクリニック」を目指して、婦人科診療とエイジングケアの最先端治療をおこなっている。また『女30代からのなんだかわからない体の不調を治す本』(東京書店)、『女性ホルモンを整えるキレイごはん』(青春出版社)など著書も多数。

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